新時代のフリーランスの仕事の探し方。人脈が必要な時代は変わりつつある。

僕も27歳の頃に会社を辞めてフリーランスになったんですが、フリーランスの働き方ってここ数年でがらっと変わりましたよね。

というのも、「必ずしも最初からコネがなければ食っていけない状況ではなくなった」というのが大きな変化だと思っています。

僕もフリーランスなりたての頃は、何の信用もコネもない、スキルも未熟なただの若造でした。それでもこれまで仕事が途切れることなく、安定した収入が得られているのは、ひとえに「時代のおかげ」だなあと。

もちろん、依然として「縁故で仕事をもらう」というのはフリーランス業界では最も一般的です。また、自ら営業活動を行って仕事を獲得するというのも多いですね。
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平成27年度 小規模事業者等の事業活動に関する 調査に係る委託事業報告書より

ところが、一部の職種に関してはその限りではなくなってきたんですよね。ちなみに、僕は今でも全く営業活動をしていません。

今回は、新時代の「フリーランスの仕事の探し方」について、現役フリーランサーの僕が経験ベースで解説してみようと思います。これからフリーランスになろうとしている方の参考になればと。

フリーランスの仕事の探し方 1 :ライターの場合

フリーの「ライター」として仕事を請けるなら、クラウドソーシングサービスを利用するのが手っ取り早いですね。

クラウドソーシングサービスとは、仕事を依頼したい人と、仕事を請けたい人をマッチングさせるサービスです。これらを活用すれば、一切人脈がない状態からでも、Web上だけでライティングの仕事を完結させることも可能です。

また、学歴や性別を問わず、日本語での読み書きができれば誰でも報酬を得ることができるという「敷居の低さ」も魅力ですね。

代表的なサービスで言うと、クラウドワークス、ランサーズは鉄板中の鉄板ですね。ブロガーなんかでも、月間20万円以上これらで収益を上げながら生活してる人もいます。

ただ、デメリットとしては、「最初は稼ぎにくい」というのがあります。というのも、実績がなく、依頼主からの信用が蓄積されていない状態で請ける仕事はどうしても単価の低いものになってしまいがちだからです。

うちの嫁も一時期フリーライターやってましたが、どうしても最初は1文字1円レベルで買い叩かれざるを得ませんでした。それでも相場的には決して安くはない感じ。

よい記事を納品しまくって実績を積み、依頼主からの信頼を獲得していけばどんどん高単価で仕事を請けられるようになっていくのですが、はじめたてはやはり消耗戦ですね。

コネがなくてもはじめられ、初月からでも収益を上げられる点でクラウドソーシングは素晴らしい仕組みですが、そこで勝ち上がるには後からコネを作っていく必要はあります。まあ、それは大抵のビジネスではそうなんですけどね。

フリーランスの仕事の探し方 2 :エンジニアの場合

僕はフリーのエンジニアなんですが、エンジニアはライターとは異なり、圧倒的に売り手市場なので、自ら企業に対して営業活動を行わずに仕事を請けることも可能です。

方法としては、フリーランス向けの案件を紹介しているエージェント企業にエンジニア登録することです。

登録後、エージェントとの面談を行うと、自分のスキルからフリーエンジニアとして適切な報酬がわかるので、それを元にエージェントに自分の代わりに営業してもらうことができます。

エンジニアは、エージェントに希望の年収、清算幅(実働時間希望)、勤務地、業種などを伝えておきます。すると、多数の案件を取り扱っている大手エージェントであれば、ほんの2〜3日でマッチング率の高い案件を提案してくれるでしょう。後は、依頼元企業との面談(多くても2回程度)を済ませ、会社の雰囲気などがマッチしていれば、そこで決めるといいです。

報酬の平均は、エンジニア向けの転職・独立のサポートをしているレバレジーズ株式会社が作成した市場レポートによると、実務経験が3年以上のエンジニアなら月60万円以上が相場です。正社員エンジニアで3年目といったら20万円〜30万円がいいところなので、高い報酬が得られるというのもフリーエンジニアの良さですね。

こちらの記事も参考にしてみてください。

まあ、エージェントを頼ると手数料は持って行かれますが、大手だと報酬の5%〜とか破格でやってくれたりもするので、コスト感もほぼありません。それでいて、営業の手間や、就業後の企業との契約交渉全般を全て肩代わりしてくれるので、もはや使わない手はないんじゃないでしょうか。

特に関東圏のフリーエンジニアにおいては、このようにエージェントを経由して仕事をもらうパターンが浸透してきていて、縁故で仕事を取ってくるという泥臭いスタイルが徐々に過去のものになりつつあります。僕も関西在住の地方エンジニアですが、仕事は全部エージェント経由でもらってます。

フリーランス向けのエージェントでは、ギークスジョブレバテックフリーランスなどがオススメです。こちらにもまとめているので、参考に。

フリーランスの仕事の探し方 3 :ヘルプデスクの場合

ヘルプデスク、いわゆる、情報システム部門(情シス)の仕事にも実は、フリーランスとして働くというスタイルがあります。

ヘルプデスクは、社内ネットワークやハードウェアのトラブルに対応する必要があるため、社内ユーザーから上がってくる要望に対して適切に処理する問題解決能力だけでなく、ITについてもある程度の知見が求められる職種です。

となると、小さな企業などでは人員を確保することが難しい場合もあり、社内に常駐してくれるフリーランスのヘルプデスクを求めているケースも少なくはありません。エンジニアと比較するとそこまでのニーズの高騰は見られませんが、常に需要がある仕事です。

そもそも情報システム部門は少人数で回すことが多いので、誰かが退職したりすると、すぐに業務が滞るんですよね。そこをカバーするため、即戦力として使えるフリーランスは企業にとって非常にメリットがあるんです。

僕も20代前半で派遣社員の頃、ヘルプデスク業務をやっていたこともありますが、社内システムやネットワークについて幅広く知見を得ることができたし、キャリア形成の1ステップとしてやってみるのも悪くないと思います。

ちなみに、フリーランスだと、月に30万〜40万円くらいは稼げると思います。正社員の事務職と比較すると、全然高いはず。

こちらもフリーエンジニア向けのサービスで多数案件を取り扱っています。

フリーランスの仕事の探し方 3 :クリエイターの場合

フリーのクリエイターもいまでも、縁故で元勤めていた会社の案件を切り出して分けてもらったり、SNSをうまく活用して受注できる人が優位なのには変わりありませんが、そのようにコネや発信力のないクリエイターでも仕事を安定的に獲得することができます。

これはフリーのエンジニアと同じ原理で、フリーのクリエイター向けの案件を紹介してくれるエージェントを活用すればいいのです。エージェントも、エンジニアほどではないですが、クリエイター向けの案件を多数取り扱っているので、営業活動をしなくても仕事を見つけられるようになります。

僕が東京に住んでいた頃にエンジニア登録していたレバテックフリーランスというエージェントはクリエイター向けの斡旋も専門的に取り扱っていました。

レバテックでは、渋谷ヒカリエのオフィスにて、定期的に勉強会イベントが開催されていて、そこでエンジニアとクリエイターが酒飲みながら交流したりするのですが、僕もそこで何人かデザイナーさんらと仲良くなりました。

彼らも仕事のスタイルとしては、エンジニアと基本的に一緒で、希望単価、希望の勤務地などをエージェントに提出して仕事を見つけてきてもらいます。エンジニアはスキルシート(技術経歴書)、クリエイターはポートフォリオ(作品の実績集)を武器に仕事を獲得します。

また、彼らはエンジニアと違って、社内常駐型の案件だけでなく、非常駐型の案件もそこそこあるので、リモートワークがしやすいです。

ちなみに、今はクリエイターはコーディングもある程度求められるので、HTMLやCSS、JavaScriptを理解しておくと、仕事の幅はぐっと広がるようです。

さいごに:フリーランスはカジュアルになれる

以前と比べると、フリーランスになるためのハードルは随分低くなりました。それは、クラウドソーシングやエージェント企業の台頭により、個人のコネクションが必ずしも必要でなくなったところが大きいでしょう。

だけど、このことを知らない人って多いんですよ。特に関東圏以外では、これからフリーランスになろうとしてる人も、既にフリーランスとして活躍してる人も、「フリーランスになるにはコネが絶対に必要だ」と盲信してる人も未だにいます。それはちょっと勿体無い。

フリーランスという働き方は確かにメリットもあればデメリットもありますが、個人的には、企業に依存せず自分のライフスタイルを自分で創っていける喜びがあるというのは、何にも代え難いことと思っています。

フリーランスになることが少し前よりずっとカジュアルになっている今こそ、独立してみてはいかがでしょうか。

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