初心者向けクラウド会計ソフトはどれ?フリーランス歴2年の僕が比較してみた。


27歳の時にフリーランスエンジニアになって、そろそろ二年が経とうとしているりゅうけんです。どうも。


個人事業主になると、どうしても「会計」は避けて通れません。日々、かかった経費を帳簿し、年度末には必要書類をまとめて税務署に持って行く「確定申告」という強制イベントが待っています。


僕は一応、簿記二級を取得していて、それなりに会計がわかるのですが、それでもオール手作業での帳簿って死ぬほどめんどくさいわけです。また、確定申告の時期にあたる2月に業務が集中してしまうのが予想されるので、何とかピーク分散できないものかと。


そこで、2014年あたりから急速に普及しだした、「クラウド会計ソフト」をフリーランス一期目から使ってみようという運びとなりました。「クラウド会計ソフト」を活用すると、確定申告に関する作業量が圧倒的に減ると周りが言うもんだから、試さない手はないなと。


で、二年使ってみた結果、「めちゃくちゃ良かった」ので、当時の僕のように、「はじめて確定申告をする」なんていう独立したての個人事業主にオススメの会計ソフトを比較してみました。ぜひ参考にしてみてください。


そもそもクラウド会計ソフトとは

そもそもクラウド会計って何なのかというところから説明しましょう。


これまでの会計ソフトは、パッケージを購入し自身のPCにインストールする「クライアント型」が主でした。これはこれで便利で、必要な情報を入力すれば、確定申告で税務署に提出するための書類を適切なフォーマットで出力してくれたり、財務の分析ツールとしても幅広く利用できるため、小規模な事業者にとっては強力な武器だったんですよね。


しかし、どうしても一つ一つの取引を手作業で帳簿していかないといけないのは避けられないし、機能が充実しすぎていて、僕みたいな個人事業主には手に余るんです。また、自身のPCにインストールする以上、データをロストしないように管理するためのコストだってかかってきます。


ところが、クラウド会計ソフトだとこれらの問題を一気に解決できるんですよ。


メリット1:口座やクレジットカードと同期できる

まず、クラウド会計ソフトは、僕達のキャッシュカードやクレジットカードと紐付きます。そして、取引記録を自動で取得し、勘定項目も推測した上で半自動的に帳簿してくれるんですよ。これが半端なく便利。


例えば、タクシーでクレジットカード切ったら、勝手に「旅費交通費」の勘定科目に振り分けられてるみたいな。


メリット2:操作が直感的で簡単

また、会計がわからない人間も手順に沿って作業していくだけで確定申告が可能といったシンプルなUIになっており、既存の会計ソフトと比べると、使い勝手が段違いに良いんです。


事業規模の大きい企業では、その大量で煩雑な取引をクラウド会計ソフトで捌ききるのは難しいかもしれませんが、「フリーランスなりたて」で年収もサラリーマンとさほど変わらないくらいの個人事業主であれば、クラウド会計ソフトで十分事足りてしまいます。


メリット3:データをオンラインで管理できる

さらに、クラウド会計ソフトはサービス事業者が管理するサーバー上で稼働します。そのため、データの管理も全て事業者に丸投げできるんですよ。


古臭い人たちは未だに、「クラウドはセキュリティが不安」とか言うかもしれませんが、小さい事業者が自らのハードウェアでデータを管理している方が、圧倒的に流出のリスクは高いんです。だって、みんなデータ通信の暗号化とかよく知らないでしょ。


あと、オンラインならでは、Macからでもスマホからでもソフトを操作できるのがいいですね。既存のクライアント型の会計ソフトはWindows OSびいきが多く、Macユーザーなどはソフトが使えないなんてことも多々ありました。しかし、クラウド会計の世界では端末は問われません。僕はよく出先でスマホから帳簿したりしてます。


まあ、個人事業主くらいの規模なら、クラウド会計ソフトを使わない理由はないってことです。


どのクラウド会計ソフトが優秀なのか

クラウド会計ソフトは複数あるのですが、その中でも現在、「freee」と「MFクラウド確定申告」と「やよい会計※青色申告オンライン用」がほぼ三強状態です。


それぞれ比較した結果をまとめてみました。ちなみに僕はfreeeを選んでるので、freeeびいきです。


シェア数



シェア数が最も大きいのは、「freee」です。2016年8月時点で、全体の約44%を占めており、60万を超える事業所で利用されています。ちなみに、「やよい会計※青色申告オンライン用」が28%、「MFクラウド確定申告」が11%程度ですね。


たくさん使われているからfreeeが良い、というわけではないんですが、その人気には明確な理由があって、それには非常に納得したんです↓


使いやすさ

デジタルインファクトが実施した、「第三回クラウド型会計ソフトの利用動向調査」によると、クラウド会計ソフトの選定においてユーザーが最も重視する点は、「簡単であること」が最も高かったそうです。


それもそのはず、freeeはUIが一番シンプルで使い易いんですよ。「会計」のあり方がゼロベースで考えられていて、何と言うか、「アホの気持ちがちゃんとわかってる感じ」がある。


仕訳の登録も空欄を埋めていくだけできるので非常に簡単。改めて簿記を勉強する必要もないくらい、簡略化されています。



これが他のソフトだと、本来の簿記のフォーマットにのっとりすぎてて、簿記に慣れている玄人には馴染みやすいんだけど、初心者にとっては少し置いてけぼり感があるんですよね。


MFクラウド確定申告」や「やよい会計※青色申告オンライン用」を使うんだったら、簿記三級は持っておいた方がいいんじゃないかと思うくらい、ハードル高めです。


まあ、資格を既に持っている人からすると、逆にfreeeに馴染めない場合もあるので、「じぶん、簿記余裕っす。」っていう人は選ばない方が良いケースもあるでしょう。僕は簿記二級持っててもfreeeにしましたけど。


料金

クラウド会計ソフトには、入会金や登録費などの初期費用は一切かかりません。あくまで、使用期間に応じて月定額または年定額で課金されていくのみ。


初心者にとってはほぼ必須機能と言える「チャットやメールでのサポート対応」が付与されているプランの中で、一番ライトなものの料金を比較すると以下のようになります。どれもそこまで大きな差はないですね。


■ freee:スタータープラン
9800円/年

■ MFクラウド確定申告:プレミアム会員
8800円/年

■ やよいの青色申告オンライン:ベーシックプラン
12960円/年 (初年度のみ6480円)


やよい会計※青色申告オンライン用には、8640円/年(初年度無料)の「セルフプラン」があるのですが、チャット/メールでのサポートがついていないため、初年度無料でも割に合わないかなと。


また、MFクラウド確定申告には、完全無料プランもあり、そちらで確定申告書類の出力までできるんですが、月間仕訳件数が15件までと制限されていて、さすがに使い物になりません。


ちなみに、MFクラウド確定申告だと、電話サポートもついて17200円/年という、「あんしん電話サポート付きベーシックプラン」というものがあるんですが、さすがに電話サポートだけで値段が上がりすぎだし、サポートは、メール/チャットだけで必要十分です。


サポート品質

メール/チャットによるサポート対応ってどうなの?という部分にお答えします。


結論、かなり迅速に対応してくれます。


質問の内容にもよるけど、3分以内には既読になって、6分以内には返事してくれるイメージ。ただ、もちろん営業時間内のみですけど。


僕の場合、クレジットカードの取引情報との同期で失敗する時とか、よくサポートに「いつ対応してくれまんねや」という質問を投げてますねw


というのも、金融機関のネットバンキングに仕様変更があった時など、クラウド会計ソフト側がアップデートに対応するまでは同期ができなくなったりするんですよね。金融機関がAPI提供してあげたらいいんですけど。。まあこれはちょっと難しい話なのでおいときます。


ユーザー満足度について、2016年の数値を比較すると以下のようになります。freeeが若干低めですが、おそらくUIがこれまでの会計ソフトからすると型破りだからじゃないかなあと。


■ freee:86%

■ MFクラウド確定申告:90.7%

■ やよいの青色申告オンライン:92%


やよいは老舗ですからやはり、ウケが良さそうですね。


帳簿から確定申告ってこんな感じ

クラウド会計ソフトのフローをまとめてみました。※freeeの場合


口座を登録する



まずは、口座を登録しましょう。これで、銀行やクレジットカード会社と取引履歴が同期されます。同期できる銀行、クレジットカード、決済サービスや電子マネーは合計で3808。(2017年1月時点)


よく、金融機関とクレジットカード会社で二重帳簿になったりしないの?と聞かれますが、基本的には二重にはなりません。なぜなら、仕訳上ではクレジットカードでの取引は引き落とし前の段階では「未払金」として計上されるからです。


金融機関側で27日とか月末に引き落とされてはじめて、「未払金」が借方に、「普通預金」が貸方に動くんですよね。だから、二重帳簿にはならない。でもまあ、こんなことがよくわかってなくても裏側でうまいことやってくれるのがfreee


また、取引を数ヶ月さかのぼって帳簿してくれたりするので、期中にfreeeを登録しても問題なく確定申告することが可能です。※口座の種類によって、どれくらい前まで、何件までさかのぼれるかは異なります。


スマホで仕訳する

登録した口座で取引が発生した場合、自動的に同期され、こんな感じにスマホアプリに上がってきます。



で、これを右にスライドすると取引の登録が完了します。楽。



左にスライドすると、取引を無視できます。奨学金の引き落としなんかは経費にならないので無視してます。


取引の勘定科目をAIが学習+推測してくれるので、僕らはほとんどの場合、ただ右か左にスライドするだけでOKです。「旅費交通費」とか「消耗品費」とか勝手に決めてくれるんですよ。この機能優秀すぎ。


おまけに、口座と紐づいていない出費を計上したい時は、領収書をスマホで写真をとってアップロードすると自動で画像分析して仕訳してくれたりします。もはや死角なし。


確定申告する




時期が来たらいよいよ確定申告します。これもめっちゃ簡単。質問に答えながら、数字を打ち込んでいくだけ。



最終的に、支払う税額が出るので、資料をPDFで出力、印刷して税務署に持っていきましょう。


クラウド会計まとめ

個人事業主でも、まだ税理士に頼むのは結構費用もかかるし億劫だという人には、クラウド会計はうってつけですね。


ただ、クラウド会計が「経理経験がなくても確定申告ができる!」と謳っているものの、自分で会計をやる以上、最低限の知識は必要になってきます。何が経費になって何が経費にならないかくらいは把握しておくことは重要です。


会計の知識は身につけておいて損はないですから、勉強しながら、なんならクラウド会計ソフトのサポートに質問し倒しながら、お金をしっかり守っていくと良いのではないでしょうか。


今回、紹介したサービスは以下。


freee
MFクラウド確定申告
やよい会計※青色申告オンライン用


おすすめ記事

Menu

HOME

TOP