
日本学生支援機構(奨学金)とかいうナイスな借金システムあるじゃないですか。
「奨学金の使い道を遊びに使ってもいいのか?」と聞かれたら、僕は即答します。「もちろんアリでしょ」と。
僕も学生時代、日本学生支援機構の奨学金を借りていました。毎月5万円。
とはいっても、実はわざわざ借金しなくても生活は余裕だったんですよね。僕は当時実家通いで、さらに授業料の減免申請が通ってたので、固定費ゼロだったから。
では、なぜわざわざ金を借りたのか。答えは簡単。
「遊ぶ金が欲しかったから。」
犯罪者みたいな動機ですけど、後悔はしてない。おかげで旅行に趣味、飲み会、楽しい大学生活を過ごすことができました。
時々、日本学生支援機構に親でも殺されたかのように奨学金制度をディスり倒す人もいますが、今日はそんな人達を尻目に借金万歳な記事を書いてみました。
さあ、これ読んでみんなも借金しよう。
やまもとりゅうけん(@ryukke)
WEB/ITコンサルのワンダフルワイフ株式会社代表取締役。
新卒で東証一部上場企業にプログラマーとして就職したのち、27歳でフリーランスエンジニアとして独立し、サイバーエージェント大阪支店等に勤務。
現在は日本最大規模の複業コミュニティ「人生逃げ切りサロン」を開設し、3年間で参加者5000名超まで拡大させる。
目次
奨学金の使い道は遊びに使うとバレる?
結論から言うと、奨学金を遊びに使っても、まずバレることはありません。実際僕も学生時代、日本学生支援機構から奨学金を借りて遊びまくってましたが何の問題もありませんよ。
奨学金を遊びに使うと「そんなことに使うなんて」と言う人もいるみたいですが、奨学金を遊びに使っても問題ない理由を合理的に解説していきます。
日本学生支援機構が示している奨学金の使い道
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金の目的は「経済的理由で修学が困難な優れた学生等を支援するため」とされています。
憲法、教育基本法に定める「教育の機会均等」の理念のもと、経済的理由で修学が困難な優れた学生等に学資の貸与及び給付を行っています。
だから、建前上は学業に必要となる学費や生活費に充てるのが前提なのは分かります。JASSOの公式サイトを見ても、奨学金事業の目的は「学資の貸与及び給付」って書いてあるし、給付型奨学金なんかは「学業に精励しましょう」って言葉もある。
でも、これってあくまで「目的」や「趣旨」であって、具体的な使い道を一つ一つ指定されてる訳じゃないですよね。
学生生活には、教科書代や学費だけじゃなくて、もっと広い意味での「学ぶための投資」があっていいと思います。
例えば、サークルの遠征費も、新しい発見のための旅行も、人脈を広げるための飲み会も、広い意味では「学びに繋がる経験」になり得る。だから、奨学金を受け取った後それをどう使おうが、あなたの自由です。
奨学金を遊びに使ってもバレない仕組み
大学一年生の方は、今のうちにガッツリ無利子もしくは低金利で奨学金借りまくってインデックス運用に回せば、社会人3年目ぐらいになる頃には3倍ぐらいになってるのでは。
— やまもとりゅうけん (@ryukke) April 4, 2020
仮に「そんなのは屁理屈だ!」と反論する人がいるとして、奨学金を何に使っても使い道は誰にもバレない仕組みを解説します。
その仕組みは至ってシンプル。奨学金は、学生が指定した金融機関の口座に直接振り込まれます。一度口座に振り込まれてしまえば、それは個人の現金と同じ扱いになるので用途は一切追跡されません。銀行が「このお金、どこから来たんですか?何に使いますか?」なんて、いちいち聞いてこないのと同じことです。
もしJASSOが奨学金の使途を厳しく監視したいなら、使途明細の提出を義務付けたり、領収書の提出を求めたりするはずだけど、そんなルールはない。
だから、奨学金で参考書を買おうが、友達と旅行に行こうが、ライブに行こうが、JASSOの知ったことではありません。
僕自身、自分の大学生活で遊びに奨学金を使いまくりましたが、それで一度も問題になったことはないです。
なぜ実家暮らしの僕が奨学金をもらったのか
「実家暮らしで固定費もゼロなのに、なんでわざわざ奨学金なんて借金したんだ?」と言われるかもしれませんが、いくら固定費がゼロと言えど、お金がないと困るわけです。友達と飲んだり、彼女とデートしたりできないから。つまり、何かしらの収入を得る手段は必要です。
で、その手段として最もポピュラーなのがアルバイトなわけです。僕はこれをやるのがどうしても嫌だったんですよね。
今では、AirBNBやブログのような小資本から始められる個人事業が学生の間にも随分と浸透しました。だけど、当時はビジネスの敷居はまだまだ高くて、大きく稼ぐにはある程度のリスクを受け入れる必要がありました。
学生の商売って大抵失敗するじゃないですか。
僕は大して自分に自信はなかったし、そもそもやりたいことも特になかったので、僕がお金を稼ぐにはやはりアルバイトをするくらいしかなかったんですよ。
だけど、僕は興味のないことは徹底的に覚えられないタイプなので、アルバイトができませんでした。大抵、バイトリーダーみたいなやつにいびられまくって腹立って辞めるパターン。なら、金借りるしかないだろーと。
すでにお分りかと思いますが、僕はゆとりです。
ウシジマくんに登場するクズ達の平均借金総額は200万円ぐらいなんですけど、僕26歳まで消費者金融で400万円の多重債務者だったんですよね。奨学金合わせたら700万円。つまり僕の方が遥かにクズだったということですね。そんなクズでも10年も頑張ればこのフォロワー数
— やまもとりゅうけん (@ryukke) August 28, 2022
奨学金を遊び使うのは悪と言う人に言いたいこと
それでも「奨学金を遊びに使うなんてふさわしくない!」と主張する人に僕の考えを書いてみました。まぁ奨学金の使い道は自由なので、一意見として聞いてもらえればと思います。
奨学金は割と質の良い借金
「奨学金は借りたらダメ!借金返せなくて困ってる人もいっぱいいる!」とはよく言うけど、あんな低金利もしくは無利子の借金程度で生活が逼迫するような人達を基準に置いちゃダメですよ。僕のフォロワーなら社会人2年目あたりでサクッと一括返済当たり前ですよね?
— やまもとりゅうけん (@ryukke) March 12, 2022
平成18年度から借りはじめた僕の奨学金の貸与利率は大体1%強くらいです。今でいうと、住宅ローンの固定金利くらい。
これって、借金としては結構質が良いんですよ。特に何の社会的信用もないたかが学生がお金を借りようと思ったら、普通に年利15%とか取られるわけ。15%っつったら、まじでどれだけ払っても元本減らないですからね。レイクやアコムは地獄の入り口っていう。
そこから考えると、家を買うわけでもないのに1%程度の低金利でお金を借りられる奨学金って、めっちゃ美味しいのわかります?
僕は、「借金だけはしない!」とかいいながら週6でバイトしてる周囲の学生が不思議で仕方ありませんでした。お前ら修行僧かと。
あと、彼ら普通に携帯電話代金を割賦払いで買いますよね。兄さん、それ借金やで。
借金に目的意識を求める謎
世の中、お金借りれたもん勝ちなんですよ。
・奨学金借りまくったもん勝ち
・ローン組みまくったもん勝ち
・融資受けまくったもん勝ちもちろんお金をコントロールできるだけのリテラシーがあればだけど。
突き詰めると、「借金できる人間こそ優秀」とわかる。
— やまもとりゅうけん (@ryukke) November 21, 2020
「借りるにしても目的意識を持たないとダメ!」とかいう人もいますが、僕は「遊ぶため」に借りたので、ちゃんと目的意識があります。なんかおかしいこと言ったー?
あのさ、奨学金は自己投資に使わないといけないみたいな法律とかないわけ。
いいじゃん、「バイトしたくないから」で。変な成功哲学で奨学金の敷居を上げんな。
簡単に言うと僕は、バイトの苦痛から逃れることをお金で買った感じなんですよね。「後から借金が自分の首を絞める」っていうけど、どうせ首を絞められるなら後回しにした方がいいわけですよ。
だって、平均的な国立大卒のサラリーマンだったら、返済能力は年をとればとるほど上がっていくんだもん。だったら、「学生」という名の、社会の最底辺にいる現在の自分より、成功した未来の自分に負担させた方が効率良いでしょ。人生的に考えて。
今僕は紆余曲折あってフリーランスにやってますが、サラリーマンでい続けるより稼げる根拠があって転身しました。なので、たかだか毎月16000円程度の支払いに首絞められてません。引き落とされてることにも気付かない。
過去の僕の選択は間違っていませんでした。
借金がそんなに嫌なら最初から大学行くな
まあ、借金なんてしなくても大学に行ける制度が整うのが理想ですよ。欧米諸国で「奨学金」と言えば、基本的には「貸与」ではなく、「給付」ですからね。日本は国際社会において相対的に教育への投資意欲が薄いことは確かです。
だけど、そこに文句を言ってもどうにもなりません。実際、日本で大学に進学しようと思ったらそれなりにコストがかかってしまうわけで、それでも大学に通いたいなら現実を受け入れるしかないんですよ。
だからこそ、もう一度考えてみたらいいんじゃないですか。大学に通う価値があるかどうか。
ここで大学不要論を唱えるつもりはありませんが、その大学にどれくらいの費用対効果があるかくらいは18歳でも考えた方がいいと思うんですよね。じゃないと、後から「奨学金のせいで生活が苦しい」とか「奨学金のせいで結婚できない」みたいなアホなこと言われても面倒見きれないじゃないですか。いやいやお前が選んだ道やないかと。
僕は費用負担の小さい国立大学で、実家から通えて、かつ低金利で借金できる特権が得られるから大学生になったんです。実家から通えないようなところにある私立大学なんかに行くわけがないじゃないですか。親に仕送りさせて、自分でもアルバイトしながら学業に励むなんてさすがにバカです。何しに大学いくねんって感じ。
奨学金に関するよくある質問
その他、奨学金に関するよくある質問をまとめました。
奨学金を親が返済したらバレる?
奨学金は親が返済してもバレません。というよりは、システム上、親が返済しても問題ないことになっています。
日本学生支援機構の公式FAQでは、奨学金返済の口座振替は本人の口座の他、本人名義以外の口座でも使用できると明記されてます。
ただし、親が奨学金を一括返済するのはデメリットと注意点があるので、次の内容も確認してください。
奨学金を一括返済するデメリット
一括返済で親が支払う場合、年間110万円を超える支援には贈与税が課税されます。親が110万円を超える返済をする場合は税務署に申告しましょう。
ちなみに、「奨学金は借金だからできるだけ早く返した方がいい」と考えている人は、金融リテラシー低いです。
一括で返済するよりも手元にキャッシュを残しておいた方が賢いです。そのお金を投資運用していたら得られたはずの運用益の機会損失になりますからね。
こちらの動画では奨学金を一括返済すると損する話もしてるので見てみてください↓
さいごに:大学は遊ぶところでいいじゃない
僕は大学時代、奨学金使って遊び倒しました。使い道がバレることを気にしてる人に言いますが、バレません。
こんなこというと、「奨学金をそんなくだらないことに使うなんてけしからん」なんて言ってくるおっさんが登場しますが、借りた金をどう使おうが僕の自由なわけです。
ちゃんと順調に返して、後輩達の奨学金の財源に貢献してるわけ。文句ないだろ。