
約4,000時間を受験勉強に費やして神戸大学に合格し、大企業に就職したものの、手取りはたったの17万4000円。学歴があれば豊かになれるなんて、完全に幻想でした。
最近は「大学不要論」がますます盛り上がっていて、僕もその立場。ただ、大卒と高卒で生涯年収差が約5,000万円あるのも事実なんですよね。
今回は、僕が学歴は不要だと考える根拠を語りつつ、「全員に不要とは言い切れない部分」にも触れていきます。
大学に行くべきか迷っている人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
目次
そもそも「大学不要論」とは?

大学不要論とは、「大学に進学する必要はない」とする主張のことです。
最近はSNSやYouTubeで著名な起業家が発信するたびに話題になっていて、僕自身もこの立場です。
1. ホリエモンらが唱える「大学に行くな」の主張
堀江貴文氏(ホリエモン)は「大学は頭のいい人が行く高等教育機関」であり、いわゆる「Fランク大学への進学には意味がない」という趣旨の発言を続けています。
彼自身、東大を中退した上で複数の事業を成功させてきた人物です。
- 大学は研究機関であり、自学できない人には向いていない
- IT革命以降、知識はネットで手に入るので大学に通う必要が薄い
- 頭がよくない人は、大学より手に職をつけた方が収入を確保できる
- Fランク大学に税金(私学助成金)が使われている構造が問題
2025年には堀江氏の「Fラン大」を巡る発言がSNSで大炎上して、大学教育の在り方が改めて議論になりました。僕も正直、この主張にはかなり共感しています。
特に「自学できない人に大学は向いていない」という部分は、自分の大学生活を振り返っても、そうだなと思うんですよね。
ただし、ホリエモンの主張は「Fラン大学に行くな」がメインです。僕の話はちょっと違って、僕は勉強に時間をかけただけで地頭が良いわけではないけど、それでも国立大には受かった。
問題は、その程度の切符に本当に価値があるのかということ。僕の結論は「ない」です。
2. AI時代に大学の存在意義が問い直されている
生成AIの進化によって、「大学で学べること」の大半は大学に行かなくても手に入る時代になりました。 経営学の基礎もプログラミングも、今やAIに聞けば体系的に教えてくれます。
しかも、2025年〜2026年にかけてAIの進化はさらに加速しています。
ただし、AIが代替できるのは「知識のインプット」の部分。
もちろん大学でしか得にくいもの(研究の場、対面での人脈、専門家からの直接指導)がゼロになるわけではありません。
問題は、それに数百万円と4年間を投資する価値があるかどうか。 ここが大学不要論の核心で、僕は「ない」と考えている側の人間です。
【大学不要論】根拠その1:大学で得られるものに限定性がない

僕が思う大学不要論の一番の根拠は、大学でしか手に入らないものがほとんどないことです。学問も人脈も、今の時代は大学の外でいくらでも手に入ります。
順番に説明します。
1. 経営学もプログラミングも大学の外で学べる時代
「大学には学べる環境が揃ってるから行く価値はある」と主張する人がいるけど、別にそれ、大学じゃなくても学べますからね。 経営学だって、プログラミングだって、大学で学べるものなんて大した内容じゃない。
そもそも、経営を学びたいなら起業するのが一番早いですが。
プログラミングにしても、今はネットに無料〜格安の教材やスクールがいくらでもあります。たとえばプログラマカレッジ
やポテパンキャンプ
といったスクールを選べば、受講料は無料で半年と待たずにエンジニアになれてしまいます。参考までに▼
エンジニア転職にベストなプログラミングスクール3つ
大学に4年通って数百万円払わなくても、同じ知識は手に入る時代になりました。
結論、大学の学問なんていくらでも代わりが効きます。
それでもどうしても大学で学びたいなら別に入学しなくても勝手に大学に潜入して授業受けたらいいじゃないですか。バレませんて。わざわざ数百万円払って「入学」する意味がわからない。
2. 人脈すら大学に行かなくても手に入る
大学で得られる人脈も、実は大学に行かなくても手に入ります。 サークルや部活でもそう。大学生じゃなくても大学生ということにして入ればいいんじゃないですかね。何の審査もないし。
僕は浪人生の頃、実家が近畿大学の近くだったので、近畿大学の新歓に「京大生です。」と言って参加してました。何も疑われないし、普通に友達ができましたよ。
この通り、「人脈」ですら大学で得られるようなものは大学に行かなくても手に入るんですよ。お金も時間もかけずにね。
今はSNSで同世代や年上の起業家と直接つながれる時代だから、人脈のために大学に行くという理由はますます弱くなっていると思います。
【大学不要論】根拠その2:学歴は大企業への切符に過ぎない

大学不要論の2つ目の根拠は、学歴の使い道が「大企業への就職」にほぼ限定されることです。しかもその大企業に入ったところで、豊かになれる保証はどこにもありません。
僕の実体験を交えてお伝えします。
1. 東証一部上場企業に入っても手取り17万円だった現実
僕が入社した会社は東証一部上場企業でしたが、月の手取りは17万4000円でした。
東京でこの金額はどう考えてもキツイ。お金に困らない生活をするために大企業に就職したのに、もう既にお金に困ってる自分がそこにいました。
それでいて、アホみたいに残業させられて、大切な時間を失って、飲み会やらなんやらで不健康にもなって、何も残らないわけですよ。
今たかが大企業に入社したところで豊かにはなれません。
学歴があると大企業に就職しやすいのは事実です。毎年何万人もの応募がある大手がFランの学生を足切らないわけがない。
だけど、青春の大半を勉強に費やして手に入れた「高学歴」という切符のコスパは、はっきり言って最悪でした。
2. 「高学歴=豊かな生活」はもう成り立たない
大企業に入れば安泰だと思っていましたが、上の世代を見ても全然楽そうではありませんでした。 上司が飲み会の席で口を開けば「若いうちに金貯めとけよ」「家のローンとか子供の学費キツイぞ」。中高年ですらこの状態。
そこでやっと気づいたんですよね。学歴というものが僕の人生を保証してくれるものではなかったということに。
学歴が保証してくれるのは「大企業に入る権利」だけ。
その先の生活は、学歴とは何の関係もないんです。
学歴は大企業への切符に過ぎない。そしてその切符で乗った電車の行き先は、思っているほど楽園じゃなかった。 これが、身をもって学んだ結論です。
【大学不要論】根拠その3:自営業者にとって学歴は評価基準にならない

大学不要論の3つ目の根拠は、独立した瞬間に学歴の価値がゼロになることです。大企業にいる間はかろうじて意味があった学歴も、自営業の世界では誰も気にしません。
1. 独立したら4,000時間の勉強はサンクコストになった
僕は神戸大学の経営学部に合格するために4,000時間近く勉強したのですが、その全部が、独立した瞬間にサンクコストになりました。
せっかくだから、手に入れた学歴をビジネスにも活かしたいとか思うじゃないですか。
「えっ!やまもとさん神戸大の経営なんですか!僕もです!これも縁なので今後やまもとさんに優先的に仕事依頼しますね!」
みたいな学閥的な何かがあると期待しますよね。ところが、こんなの全然ないわけですよ。ちょっとくらいあってもいいと思うんだけど、蚊ほどもない。
受験勉強に費やしたあの4,000時間は一体何だったんだろうと、今でも思います。
2. 実績だけがモノを言う世界で学歴は無力
自営業の世界は、完全にそれまでの実績でしか評価されません。 独立した人間に「どこの大学出たの?」なんて聞いてくる人はまずいないんです。
学歴なんていう肩書きだけで人を判断するような甘い会社は淘汰されていくでしょうから、学歴が通用する場所は今後さらに減っていくでしょう。
そこそこ優秀で1人でもやっていけるという人にとっては、大企業にしがみつく旨味がそもそもないんですよね。
働く場所も人間関係も選べない環境に、学歴を持って入場する意味がどこにあるのか。
学歴に価値があるのは「組織の中」にいるときだけ。 組織を出た瞬間、評価基準は実績と信頼だけに切り替わります。
それでも大学に行くメリットはあるのか?

大学不要論を支持する僕でも、「大学は完全に不要」とは言い切れません。データを無視して「全員行くな」と言うのは無責任です。
大学不要論側の人間として認めざるを得ないメリットは2つ。
それぞれデータとともに解説していきます。
1. 大卒と高卒の生涯年収差は数千万円
大卒と高卒では、生涯で稼げる金額に約4,300万〜6,100万円の差があります。
労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2024」のデータを整理すると、以下のとおり。
| 条件 | 大卒 | 高卒 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 男性・60歳まで(退職金なし) | 約2億5,150万円 | 約2億880万円 | 約4,300万円 |
| 男性・引退まで(退職金込み) | 約3億2,730万円 | 約2億6,610万円 | 約6,100万円 |
| 女性・60歳まで(退職金なし) | 約2億190万円 | 約1億5,440万円 | 約4,750万円 |
ただし、この数字は「フルタイム正社員を定年まで続けた場合」の話です。独立したり、途中で正社員を辞めれば、この統計の前提ではなくなります。
会社員として定年まで勤め上げる人生を選ぶなら、大卒の切符には数千万円分の価値があるかもしれませんね。
僕みたいに独立する人間には、もう関係のない数字ですが。
※参考:ユースフル労働統計2024
2. 社会の前提が「大卒」になりつつある
2025年度の大学・短大進学率は61.4%に達し、6年連続で過去最高を更新しました。6割以上が大学に行く時代。大学に行かない方がマイノリティです。
職種にもよりますが、採用の場面では「大卒以上」が事実上の足切りラインになっている職種はたくさんあります。
求人票に明記している企業は山ほどあるし、書いていなくても書類選考で暗黙のフィルターがかかっているケースは多いです。
まだ自分が何をしたいか決まっていない人にとって、「大卒」を持っておくこと自体が「選択肢を狭めないための保険」になるのは事実。
ただし、それはどこまでいっても「保険」に過ぎません。
保険があなたを理想の人生に導いてくれるわけではない。保険をかけるために4年と数百万円を使うのか、その時間とお金を自分の「好き」に突っ込むのか。ここが分かれ道です。
※参考:東洋経済オンライン
大学が不要な人と行った方がいい人の違い

大学不要論が自分にあっているかの判断の分かれ目は「自分が何をしたいかが見えているかどうか」です。
| 自分の状態 | 向いている選択肢 |
|---|---|
| やりたいことが明確で、大学以外に実現手段がある | 大学に行かず、好きなことに時間とお金を投資する |
| やりたいことがまだ決まっていない | 「保険」として大学に行き、在学中に本気で探す |
| やりたいことがないまま、なんとなく大学に行こうとしている | 受験勉強を一旦止めて、まず自分の「好き」を探すことから始める |
僕自身、「良い大学→大企業→安定」を信じて走り続けた結果、手取り17万4000円の現実にぶつかりました。 最初から自分の突き詰めたいことが見えていたなら、あの4年間と4,000時間は要りませんでした。
まだ「好き」が見つかっていない人にとって、大学が猶予期間として機能するのは事実です。
大卒の肩書きは就職の足切り回避や将来の選択肢を残すための保険にはなります。ただし、「とりあえず大学」で目的もなく4年間を過ごすのが一番もったいない。
行くにしても行かないにしても、「自分は何が好きで、何に時間を使いたいのか」を考えることが先です。この問いから逃げたまま大学に行っても、僕と同じ遠回りをするだけです。
まとめ:大学不要論よりも大切なこと
大学不要論で一番大切なのは、「学歴があれば安泰」なんて幻想だと気づくことです。
勉強は社会では何の役にも立ちません。ただ「高学歴」という大企業への切符を手にするための作業に過ぎないし、大企業から離れた途端、簡単にサンクコストになってしまう儚いものです。
ぶっちゃけ、10代は勉強ができるようになるより、格ゲーがうまくなることの方が価値はありますよ。
全国模試1位より、ストリートファイター6で全国1位の方が金になりますからね。そんなスタープレーヤーだったらYoutubeで配信すればガッツリ再生数稼げますし。
しかも、全国1位までならなくとも、「そこそこうまい」だけでも見せ方次第でスターになれるんですよ。
もはや自分の「好き」を突き詰められない人の最後の砦として「勉強」がある感じですよね。 「好き」で自分にしか出せない価値を作れなかった敗者の進む道が、一流大学であり大企業。
目的もなく大学を目指すくらいなら、好きなことを価値に変える力を磨いた方がいい。これが僕の偽らざる結論です。
なお、もしも塾を考えられてるのであれば、日本最大級の塾検索サイト「塾選(ジュクセン)」で目的に合った塾・予備校を全国約4万教室から比較検討いただければなと。









