今回は「実績やゼロからでも始められるクラウドソーシングの活用方法の完全ガイド」をお伝えします。
フリーランサーや副業ワーカーが仕事を取ろうと思うと、会社員と違って自分で仕事を取ってこなければなりません。
しかし、実績もまだない初心者が「どこから仕事を取って来ればいいの?」って思いますよね。その答えが、クラウドソーシングです。
クラウドソーシングなら、未経験者でも仕事をもらえるチャンスがあるんですよ。いわば、副業初心者の登竜門的な。
そこでこの記事では、実績や実務経験のない人が、クラウドソーシングを活用して副業を始める方法について徹底解説します。
- 実績や実務経験のない人が副業を始める方法
- クラウドソーシングの活用方法
- クラウドソーシングを活用する際の注意点
副業を始める際に大変なのは、実績や実務経験がない状態から仕事を取ることなんですよ。「仕事が取れないから副業を辞める」とか考える人もいますけど、それは諦めるのが早すぎます。
やる気があればなんとかなるので、副業を始めようと考えている人は全員最後まで読んでくださいね。
やまもとりゅうけん(@ryukke)
WEB/ITコンサルのワンダフルワイフ株式会社代表取締役。 新卒で東証一部上場企業にプログラマーとして就職したのち、27歳でフリーランスエンジニアとして独立し、サイバーエージェント大阪支店等に勤務。 現在は日本最大規模の複業コミュニティ「人生逃げ切りサロン」を開設し、3年間で参加者5000名超まで拡大させる。
目次
副業(フリーランス)の第一歩を踏み出すなら、クラウドソーシングがおすすめ!
そもそもクラウドソーシングとは、誰かに仕事をお願いしたい人(発注者)がサイト上に依頼を出して、仕事を請ける人(受注者)を探すプラットフォーム。
仕事の依頼から報酬の支払いまで全てがオンラインで完結するため、本業の後に副業で働く手段として活用する人が多いんですよね。
クラウドソーシングを提供する株式会社クラウドワークスが出した2020年9月期の決算説明資料によると、2020年3月に受注者として登録した人が369.2万人になったと発表しています。
※株式会社クラウドワークスの決算説明資料より引用
なんと、ここ一年で36%以上も増えてます。
登録者が年々増えているように、オンライン上で全て完結するクラウドソーシングは、副業の入り口として便利なプラットフォームと化しています。
そして、クラウドソーシングは多くの発注者が依頼を出していて、中には未経験者でも任せてくれるような案件もあるんですよ。
例えば、10分の動画編集を実務経験者なら5,000円、未経験者なら3,000円でお願いするとか。実際に挙がっている案件だと、こんな感じの依頼がありますね。
10~20分ぐらいの動画編集で2,000~3,000円は安めですが、それで実績を作ったり実務経験を積めたりするなら全然アリじゃないですか?
というように、実績や実務経験"0"の状態から"1"を作るためにクラウドソーシングを活用しましょう。
"1"が作れればSNSやオフラインなどの営業が行いやすくなり、高単価の仕事も狙えますからね。
クラウドソーシングを使う3つのメリット
まずはクラウドソーシングを使うメリットを解説します。主なメリットは以下の3つ。
- 未経験者でも仕事を獲得できる
- 報酬未払いのリスクがなくなる
- 営業不要で仕事が取れるようになる
それぞれのメリットを解説します。
メリット1:未経験でも仕事を獲得できる
クラウドソーシングには、「初心者OK」とか「未経験可」のタグがついた仕事の募集もあります。
未経験でも採用する意志が感じ取れる案件に応募すれば、実績や実務経験がまだなくても仕事を獲得できる可能性があるんですよ。
実際に挙がっている案件だと、文字単価0.6円で初心者OKと公表しているライター案件とか。
文字単価は1文字あたりにつけられた報酬で、ライター案件の単価基準です。
例えば、文字単価0.6円で3000文字の記事作成を対応したら、1,800円の報酬が得られるって感じですね。
文字単価0.6円は低めですが、実務経験を積めるのなら応募しても良いと思います。
最初の内は「初心者OK」とか「未経験可」のタグが付いた仕事を選び、実績作りや実務経験を積んでいくようにしましょう。
メリット2:報酬未払いのリスクがなくなる
副業で仕事を取るとしたら、本来はあなた自身が発注者と報酬の話をしなければなりません。
「この仕事に対してどれだけの金額を、いつまでに支払うか」など、具体的に決めておかなければ、発注者から請けた仕事を対応しても報酬を支払ってくれない場合があるんですよ。
それに対して、クラウドソーシングは発注者とあなたとの間で仕事の契約が成立すると、発注者が仮払いと呼ばれる操作をするまでは業務を開始しなくても良いことを推奨しています。
「仮払い」とは、発注者があなたに渡す予定の報酬を、クラウドソーシングの運営会社へ事前に支払う操作のこと。
つまり、運営会社が仕事後に渡される予定の報酬を事前に確保しておくことで、報酬未払いの問題を防いでくれるんです。
メリット3:営業不要で仕事が取れるようになる
クラウドソーシングのプロフィールには、あなたの経歴や資格、クラウドソーシング上で請けた仕事の実績が表示されます。
これは他人にも見られるので、プロフィールを偶然見た発注者が、あなたに仕事の相談をしてくれる可能性が生まれるんですよ。そう、クラウドソーシングのアカウントそのものが、自動で仕事を生む営業ツールになるんです。
発注者から相談を受け、対応内容や条件に問題が無ければ、そのまま仕事を請けられます。クラウドソーシングの使い始めは、自分から仕事を探すことが多くなるでしょう。
でも、仕事を請け続ければ実績が積み重なり、いずれあなたの営業手間を減らせるのもメリットの1つですね。
クラウドソーシングを使う2つのデメリット
次にクラウドソーシングを使うデメリットを解説します。
主なデメリットは以下の2つ。
- 報酬からサービスの利用手数料が差し引かれる
- 単価が低くなりがち
それぞれのデメリットを解説します。
デメリット1:報酬からサービスの利用手数料が差し引かれる
クラウドソーシング上の仕事をして得た報酬の一部は、運営会社が手数料として回収しています。
クラウドソーシングサービスを運営する会社としては、サービスの運営費や利益のために取っているから仕方ないけど、この手数料は受注者目線だとかなり大きいです。
例えば、ランサーズなら仕事で得た報酬に応じて、5~20%がシステム手数料として差し引かれます。
もしも発注者から10,000円(税込)の報酬を受け取る場合、システム手数料として2,000円が差し引かれ、あなたの手元には8,000円しか残りません。
でも、クラウドソーシング上で仕事を続けてプロフィールを育てれば、営業の手間を減らせるメリットがあります。特に初心者なら。
なので、手数料を一種の「営業経費」として考えれば、安い投資かもしれませんね。
デメリット2:単価が低くなりがち
クラウドソーシング上で募集されている「初心者OK」とか「未経験可」の仕事は、低単価なものが多いです。
なぜかって、クラウドソーシングには未経験者が多く、未経験者同士で仕事の取り合いが繰り広げられているから。
仕事の単価は需要と供給のバランスによって決まります。そこで、彼らはどうしても仕事を取るために、報酬を安くして依頼を請けてしまうんですよね。
同じ考えを持つ未経験者が多いと、徐々にクラウドソーシング内の単価相場が下がっていくわけ。
ここで得をするのが、なるべく安く仕事を外注したいと考える発注者です。
単価を安くしてでも仕事を取りたい未経験者と、安く仕事を外注したい発注者で需要と供給のバランスが取れてるんですよ。なので、あまり低単価で仕事を受けすぎないように注意しておきましょう。
早くスキルアップして、単価の高い仕事を受けられるようになるのがベストです。
なお、仮に低単価の仕事を請けるなら、自分の実績になるものを選びましょう。
実績になる仕事を請けるためにも、発注者に「成果物は実績公開して良いのか」を確認した方が良いですね。
おすすめのクラウドソーシングサービス
次におすすめのクラウドソーシングサービスを紹介します。
おすすめするのは以下2つのサービス。
- ランサーズ
- クラウドワークス
それぞれ案件の数と知名度がトップクラスの媒体です。
この2つのサービスに仕事が集まるので、どちらも登録しておきましょう。
1.ランサーズ
1つ目はランサーズです。
※ランサーズより引用
日本で初めて登場したクラウドソーシングサービスですね。
扱う案件は初心者でもやりやすい仕事だけでなく、広告やITなどさまざまな業種の仕事があるんですよ。
返信速度や納品実績、報酬額や高評価などが一定の基準を満たすと「認定ランサー」として認められ、クライアントから仕事の相談が来やすくなります。
2.クラウドワークス
2つ目はクラウドワークスです。
※クラウドワークスより引用
扱う案件はランサーズに引けを取らないほど幅広く、中でも初心者向けの案件が多いのが特徴ですね。
納品実績や高評価、報酬額などが一定の基準を満たすと「プロクラウドワーカー」として認められ、認定ランサー同様にクライアントから仕事の相談が来やすくなります。
ランサーズとクラウドワークスの仕事形式
続けて、挙げたクラウドソーシングの仕事形式を紹介します。
ランサーズとクラウドワークスの仕事形式は以下の3つ。
- タスク形式
- コンペ形式
- プロジェクト形式
ランサーズを例にして、それぞれ解説します。
1.タスク形式
タスク形式は、1つの依頼に対して、多数の人が同時に作業できる仕事です。
残り時間が無くなるか、決められた作業件数に達するまでは仕事を請けられます。
実際の仕事詳細ページでは、以下の画像のように募集されています。
タスク形式は、アンケートや指定された情報をインターネットで調べる作業などの簡単な仕事が多い印象ですね。
2.コンペ形式
コンペ形式は、複数の人が発注者に成果物を提出し、相手に選ばれたら報酬が支払われる仕事です。
実際の仕事詳細ページでは、以下の画像のように募集されています。
コンペ形式は、キャッチコピーやロゴデザインなど、複数の案が欲しい仕事が多い印象ですね。
また、発注者が選ぶのは良質な成果物を作った人なので、未経験の人にも選ばれるチャンスがあります。実力に自信があるなら、挑戦してみるのも良いですね。
3.プロジェクト形式
プロジェクト形式は仕事の募集に対して、複数の人が見積もりと提案文を出し、発注者が誰に依頼するかを判断する形式です。
実際の仕事詳細ページでは、以下の画像のように募集されています。
プロジェクト方式の仕事には、コレといった決まりはなく、プログラミングやデザイン、動画編集やライティングとか色々あります。クラウドソーシングの多くの仕事がこの「プロジェクト方式」になるでしょうね。
クラウドソーシングの使い方
続けて、クラウドソーシングの使い方を解説します。
主な手順は以下の3ステップ。
- アカウント登録をして、プロフィールを充実させる
- アカウントに信憑性を持たせるために各種確認を行う
- 案件を探して応募する
実績や実務経験のない人が、クラウドソーシングで仕事を取るにはプロフィールの充実と提案文に力を入れることが大切です。
それぞれランサーズを例にして、解説します。
ステップ1:アカウント登録をして、プロフィールを充実させる
まずはランサーズのサイトから『無料会員登録する』をクリックし、表示された画面の指示通りに操作してアカウントを作りましょう。
アカウント作成後はランサーズにログインし、自分のユーザ名やプロフィール写真をクリックすると、『プロフィール編集』ができます。
プロフィール編集では、以下項目を入力していきます。
- プロフィール写真
- 自己紹介(自分の経歴やスキルなど)
- 稼働状況
- 個人情報
- 得意なカテゴリ
入力できる情報は、可能な限り埋めるようにしましょう。
また、プロフィール写真に使う画像は問題が無ければ、あなたの顔写真や似顔絵を使った方が良いです。
なぜなら発注者目線では、あなたがどんな人なのかが分からず信用できないから。
想像してみてください。
あなたが会社の採用担当者だった場合、オンライン面接で顔出ししない人を信用できますか?
顔出し無しの人と有りの人、どちらを信用するかと言われたら、顔出し有りの人を信用しますよね。
つまり、発注者から信用されるためにも、プロフィールには顔写真や似顔絵を使った方が良いって考え方になるんですよ。
可能なら顔写真を使い、難しければ似顔絵を使うって感じで何を使うか決めていただければと思います。
ステップ2:アカウントに信憑性を持たせるために各種確認を行う
プロフィールに入力する情報や写真を設定した後は、アカウントに信憑性を持たせるために以下の手続きを済ませた方が良いです。
- 本人確認の手続き
- 機密保持確認の手続き
- 電話確認の手続き
本人確認と電話確認は、あなたが実際に存在する人なのか。機密保持確認は、あなたが仕事で得た知識を他人に漏らさない人なのかを示す基準になります。
それぞれの手続きを済ませておけば、あなたは「ランサーズ内で身分証明と機密保全に努めている」旨を証明したことになり、発注者に信頼されやすいんですよね。
ステップ3:案件を探して応募する
信用されるアカウントを作った後は、マイページ画面左上の「仕事を探す」から募集案件を一覧表示させます。
「すべての仕事・依頼」画面左のメニューで、案件の種類や条件を絞って検索もできます。
請けたい案件に近いカテゴリーを選ぶと、効率良く仕事を探せるので活用しましょう。
プロジェクト形式で気になった仕事を見つけたら、クリックして仕事の詳細ページに移ります。
プロジェクト形式の仕事を請けたいと感じたら、発注者に提案文を送りましょう。
「提案する」を押せば、発注者に見積もりと提案文を送れます。
ここで大切なのは、提案文の作成は手を抜かないこと。
たとえ未経験者OKな仕事であっても、発注者は「やる気を感じない人」や「変な人」は雇いたくないと考えるからね。
発注者に選ばれるためにも、以下の要素を意識して書いた方が良いです。
- 仕事詳細ページをちゃんと読んでいるか
- 発注者にとって必要な情報を無駄なく伝えているか
- あなたを採用するメリットを書いているか
- 募集する仕事に対して熱意をアピールできているか
熱意に関しては募集している仕事に対して、あなたが抱いている思いをぶつけるだけ。
熱意が評価につながることもあるので、狙ってみるのも良いでしょう。
仕事に応募した後、あなたにできることは提案を受け入れてくれるかを祈るだけです。
ただ、1ヶ所の結果を待つだけでは時間がもったいないので、他の仕事にも提案文を送っておきましょう。
こちらではプロジェクト形式の仕事を手順で解説していますが、難しく感じる人もいると思います。
そういう時は、タスク形式の仕事を請けて実績を積み上げてから挑戦するのも良いですね。
クラウドソーシングで仕事の実績を作る場合の注意点
実績や実務経験のない人が副業を始める方法として使いやすいクラウドソーシングですが、注意点があるんですよね。
主な注意点は以下の2つ。
- 未経験も応募できる仕事は競争率が激しい
- 成果物を実績として公開して良いのかを確認する
それぞれ解説します。
注意点1:未経験も応募できる仕事は競争率が激しい
あなたが副業の始め方に困っているように、他にも同じような人がいます。
未経験の人でも応募できる仕事には、必然的に多くの人が提案文を出すんですよね。
ただ、実績や実務経験のない人が仕事を取るためには、多くの人が提案文を出している中から、発注者に選んでもらわなければなりません。
そのためには、以下を意識した方が良いです。
- 自分が何者かを伝えられるプロフィールの作成
- プロフィールを信用してもらうための本人確認
- 発注者に選ばれる提案文を作っているか
- あなたのスキルを示せる制作物のサンプル
制作物のサンプルがあると、発注者に「成果物のクオリティ」を想像させることができます。
「サンプルを出した人と出していない人の提案、どちらを採用するのか?」と言われたら、大半の人は成果物のクオリティが想像しやすいサンプルを出した人の提案を採用します。
正直、ここまでやらないと実績や実務経験のない人が仕事を取るのは難しいと考えた方が良いですね。
注意点2:成果物を実績として公開して良いのかを確認する
あなたが作った成果物には著作権がありますが、大体は納品先の発注者に帰属するような契約をするんですよね。
プログラマーならソースコード、デザイナーなら画像などに著作権があります。
もしも契約をしたうえで他人に実績を公開してしまうと、発注者との間でトラブルが発生する恐れがあるんですよ。
そうならないためにも、実績を公開する目的で仕事を取るなら、事前に発注者と話をしておきましょう。
もしも実績公開が許されないなら、低い報酬の仕事を請けるのは控えた方が良いですね。
まとめ:最初だけはクラウドソーシングを活用しよう!
最後に、実績や実務経験のない人が副業を始める方法をまとめます。
- クラウドソーシングは、実績作りに使う
- クラウドソーシングには未経験者でも仕事を獲得できる
- 仕事の応募をするならプロジェクト方式
- クラウドソーシングのアカウントは、信憑性を持たせるために作り込む
- 発注者に選ばれる提案文を作ることが大切(制作物のサンプルもあれば尚よし)
- 仕事の契約をする前に、成果物を実績として公開可能なのかを確認しておく
最初の内はクラウドソーシングを活用して、実績作りや実務経験を積むことを考えた方が良いです。
公開できる実績を作って実務経験を積んできたら、その後はSNSやオフラインなどで営業をして、仕事1件あたりの報酬を上げていくように動いていきましょう!
とはいえ、あなたの実績や実務経験が副業に役立つかは、始める副業によって変わるんですよ。
まだ始めたい副業で悩んでいる人に向けて、僕のLINEではあなたにピッタリの副業を見つけられる「フリーランスビジネス診断」を用意しています。いくつかの質問に答えると、あなたに適性のある副業が見つかります。
たとえ実務経験が無かったとしても、適性のある副業を選んでいるかどうかで続けられるかも変わっちゃうんですよね。稼ぐまで回り道しないためにも、あらかじめ自分にあった副業を見極めましょう。
今すぐこちらから診断するfa-arrow-circle-down