大前研一氏の名言を曲解してるあなたへ。環境変えただけで成功するわけないでしょうが。

「名言」を言った本人が意図する通りに、言葉の本質を受け取れている人がどれだけいるのでしょうか。

かの著名な経営コンサルタントである大前研一氏の以下の名言を引用している人をあらゆるところで見かけます。

人間が変わる方法は3つしかない。1つ目は時間配分を変えること。2つ目は住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること。どれかひとつだけ選ぶとしたら、時間配分を変えることが最も効果的。

確かにこれは真実です。「変わろう!」と決意することに何の意味もなく、実際に行動を起こすことでしか人は変われないのですから。

が、これを自分の言葉のように使っている数多のビジネスマンやブロガーがこの言葉を曲解しすぎていて見苦しいんですよ。

すぐ自分を追い込もうとするやつ

何かのチャンスが舞い込んできた時、つい気持ちが昂って、やらなきゃならない状況に自分を追い込もうとする暑苦しい人たちがいます。「まずじぶん会社やめますッ!」とかね。しかし、その決断は多くの場合、何の意味ももたない。

彼らは、「俺、やるしかないんで!」と言ってる自分に酔ってるんですよ。そして、追い込めば成功するはずだという一種の方法論に依存しています。

時間配分を変えたり、住む場所を変えたり、付き合う人を変えたりすることは確かに人生に刺激を与えますが、それさえやれば何かが変わってくれるはずだなんて盲信しているうちは、いくら環境を変えたところで結局何にも良くなりません。後ろのドアを閉めて逃げ道を潰したところで、凡人のあなたが何かに覚醒したりはしないのです。

最終的には、自分で閉めた後ろのドアを蹴破って逃げ出すんですよ。というか、そもそも鍵すらかけずにいつでも出られる状態にしてますけどね彼ら。

環境を変えるのではなく、環境を創るという意識

彼らは冒頭の大前研一氏の言葉を「環境さえ変えれば成功するのだ」と解釈して受け取っているんですよね。絶対大前研一さんそんなこと意図してないよw

確かに、人間は環境の影響をダイレクトに受けます。自営業者の親は自営業者が多いし、スポーツ選手の親もスポーツ選手が多いわけです。だからこそ、自己を実現できる環境に身を置くということはとても重要です。

しかし、その環境に乗っかればベルトコンベア式に理想の自分になれるなんてそんなわけないじゃないですか。都合よすぎですよ。

本当に大事なのは、環境を変えた後の意識です。そして、そこで求められるのは、環境を創る(innovation)ことです。創るといっても、必ずしも無から有を生み出すということではありません。既存の環境を「刷新」することも、「創る」ということだからです。

いくら環境を変えても、その環境におんぶに抱っこでは何も変わりません。新しい環境で、その環境の価値をさらに高めることのできる人が仲間の協力と運気を引き寄せて成功するんです。

間違った方法で環境に貢献しようとする人が出てくる

って言うと、今度はズレた方法で環境に貢献しようとする人が出てくるんですよね。それについては、こちらの記事にて言及しております。

要するに、「環境にためになること」をコミュニティメンバーの誕生日会とかオフ会を主催してメンバー間の親睦を深めることだと勘違いするんですよ。それも大事なことではあるけど、もっとやるべきことがあります。

コミュニティへの最大の貢献とは、自分自身が結果を出すことです。

自分自身が目標を追い、理想の自分に近づいていくプロセスを見せることがコミュニティの他のメンバーに刺激を与え、結果的に質の高いコミュニティを創るんです。環境を利用するいちメンバーのあなたに求められている役割は「環境を利用して自己実現すること」それだけです。メンバーの親睦を深めることなんて少なくともあなたがやるべきことではない。

目標から逃げ、ただ自分の居場所を確保するためのコミュニティへの貢献は、逆に士気を下げてしまうということを肝に銘じてほしいです。

解釈力の差が結果の差

正直、結果を出している人の言葉を彼らが意図する通りに受け取れていたら、みんな苦労せずに大きな結果を残せます。

たまに明らかに大した努力もしていないのに、人並み以上の結果を残す人っていますよね。彼らの何が違うのかというと、成功者の言葉の意図を汲み取る力が段違いという、ただそれだけなんですよ。

彼らは、冒頭の大前研一氏の名言一つとっても、安易に「環境さえ変えれば成功する!」などと都合良く解釈しないし、環境で自分に求められている役割もきちんと理解しているから成功が早いんです。これが「センス」の正体です。

そして、「名言」を混じりっ気なしに吸収できるというのは、本人の過去の経験の質や、成功体験の数に起因します。月並みな結論になってしまいますが、やはり多くの壁を乗り越えてきた人は、何をやらせても成功が早いということです。

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