文系学生がエンジニアを目指す前に知っていて欲しい3つのこと

文系学生の方がITエンジニアを志望する時、「文系だけどついていけるかな」とか「周囲が営業や経理を志望する中、本当に自分のキャリア選択は正解なのかな」など、不安に思うことが多いと思います。

実際、ITエンジニアのうち、文系と理系の比率はおよそ 4:6 と言われていて、さらに、平均年収は、多少理系出身技術者の方が高くなる傾向にあります。エンジニア業界は比較的、文系より理系の方が活躍しているフィールドであると言えるでしょう。

しかし、だからと言って、文系がエンジニアを目指すべきではないということではありません。

企業が理系出身を優遇するなんてことも今ではほとんどないですし、結局は個人が社会に出てからどれだけ技術習得に取り組んで、実績を上げてきたかでしか評価されません。現在、理系出身エンジニアの方が多少収入が大きいというのは、ただ、「理系の方が多少勉強熱心が多い」ということの現れにすぎないと思っています。

結局、結果の差は個人の意識の差にすぎません。「文系だから不利」ということではないのです。

私も、文系出身で技術職を志望し、現在もフリーランスエンジニアとして活動しておりますが、このキャリア選択に間違いはなかったと思っています。今回は、これからエンジニア業界に飛び込もうとしている文系学生の方に知っておいて欲しい、IT業界の3つの事実についてお話しします。

1. プログラミングは難しくない

まず伝えておきたいのは、「プログラミングはそんなに難しくない」ということです。

私も全くIT未経験の文系学生だったので、内定者の頃、社会人になったらスタートする「プログラミング研修」にビビりまくっていました。だけど、すぐにそれは恐るるに足りないものであるということがわかりました。2〜3ヶ月程度プログラミングに触れ続けさえすれば慣れるし、誰でも理解できます。

たしかに一日二日で、全くのノースキルからプログラミングを理解できるようになるのは不可能です。多くの人は最初、「えっ、何これ思ってたより難しくね?」とか「やっぱ自分には向いてないわ。」と思うでしょう。最初は私も、あまりに自分が研修の内容を理解できないことに腹が立ち、自暴自棄になりました。しかも、そんな中、同期の理系出身はスラスラ理解して、どんどん次のタスクに行くものだから、ぶん殴ってやろうかとか思うわけです。笑

しかし心配することはありません。あーだこーだ言ってる間に、自分もいつの間にかできるようになってるんですよ。

初心者の習熟度と、学習時間をグラフ化すると大体こんな感じだと思います。

はじめたての頃は、頑張っても頑張っても身についてる気がせず、暗中模索状態ですが、ある地点を境に、新しく学ぶことと、過去の知識が脳内でひも付きはじめ、どんどん理解できるようになってきます。時が経てば経つほど、理系出身エンジニアとの技術力の差もなくなっていきます。

また、C、C++、C#、Java、Javascript、PHP、Ruby、Python、Go…など多種多様なプログラミング言語があって覚えるのが大変と思うかもしれませんが、どれか一つの言語を半年ほど実践学習し人並みにその言語を用いて開発ができるようになれば、基礎ができ、その他の言語の習得は非常に容易になります。

しかも、実際、その会社の業務で使う言語なんて10個も20個もありません。せいぜい4〜5個くらいじゃないでしょうか。ITエンジニアとして仕事をするのに、実は大した学習コストはかからないのです。

なので、「プログラミングって難しそう」という理由でIT業界を敬遠しないで欲しいなと思います。誰でも絶対できますから。

2.「手に職」は時とともに陳腐化する

手に入れたIT技術というのは、一生有効というわけではありません。IT技術が生まれ変わるスピードはとてつもなく早いのです。今は価値のある技術も、時が経てば、必ず「古い技術」となり、役に立たなくなります。

自分自身がいつまで技術の最前線で戦っていきたいかにもよりますが、少なくともエンジニアであるうちは常に新しい知識を追い求める姿勢は必要です。ところが、どうしても新しい技術を習得し難い環境というのがあるので気をつけてください。

それは、会社独自のモジュール(共通部品)を使った開発を積極的に行っているような場合などです。出来合いのモジュールを組み合わせるだけで、システムが構築できてしまうような環境だと、非常に開発効率は良いのですが、エンジニア個人が新しい技術を習得していこうとするモチベーションは下がります。

新しい技術やそれに付随する業務を従業員が習得することは、企業にとっての「投資」でありますが、そこにパワーをかけてしまうと、効率的な開発体制を崩さざるを得なくなってしまう場合があるため、どうしても「投資」に踏み切れなくなってしまうのです。

なので、一つの企業で働き続けることに固執せず、フレキシブルに転職を繰り返し、常に新しい技術にチャレンジしている企業で働く方が、市場価値の高いエンジニアになっていくことができると思います。いっそ、独立して、いつでも自分が強化したい分野の技術を扱った案件ばかりを受けるというのも正解だと思います。

いずれにせよ、今勤めている会社に一生勤め続けることなんてのは現実的ではありません。みなさんの社会人としての寿命より、企業の寿命の方が圧倒的に短いのです。ありもしない「安定」など追い求めることはやめて、転職、または独立という視野を今すぐ持つことが重要です。

3. IT技術は人生の幅を広げる

身につけた技術を使って、どういう人生をつくっていくか。これが最も重要なことだと思います。

IT技術によって、個人ができることは圧倒的に増えるんです。私は、「プログラミングスキルは現代版打出の小槌」と呼んでます。習得しておいて損のない、一級品のスキルです。

CSSやPHP,Rubyに関してそこそこのIT技術があれば、一人でも簡単にWebサービスをローンチできたりするし、Wordpressなどで個人メディアを運営し、収益を上げるにおいても間違いなく役に立ちます。また、フリーランスエンジニアとして独立すれば、一般的なサラリーマンの2倍、3倍と収入を得ることができ、そこで得た収入を利用して他のビジネスに投資することも可能です。

ただ、食べるための仕事(ライスワーク)をするために技術職を選択するのであれば、味気がないでしょう。何らかの目的意識を持って、ITを学ぶと効率の良い学習ができると思います。

まとめ ポジティブな理由でITをチョイスして欲しい

よく文系の方に、「自分には営業なんて向いてなさそうだから」という消極的理由でITエンジニアを志望する方がいらっしゃいますが、個人的には、ITは飽くまで「自分の可能性を広げるため」といったポジティブな理由でのキャリア選択であって欲しいと思います。

私がITエンジニアを志望した理由はこうです。普通の文系出身営業マンとして社会に出ても、文系であれば周りもみんな同じキャリア選択なので、過当競争に晒されすぎてしまう。であれば、あえてまずエンジニアになって、IT技術に詳しくなっておけば、後々、営業マンになった時に、「ITのわかる営業マン」として市場価値は高くなるんじゃないかと思ったからです。

結果、フリーランスエンジニアとしての収入以外に、ブログをマネタイズすることによる収入、さらに、人材派遣等その他スモールビジネスからの収入と、キャッシュポイントを分散させることができました。それは、「ITで個人ができることの幅を広げよう」とポジティブな理由でのキャリア選択をしてきたからこそ、ポジティブな結果に行き着いたものだと思っています。

ぜひ、文系出身の方もITで人生の可能性を広げてみてください。

あわせて、以下の記事に文系出身エンジニアの私が独立するまでの過程を載せてありますので、ぜひ読んでみてください。皆さんのキャリア形成にとって、少しでも参考になればと思います。

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