機械が全てを自動化し終わった世界はきっと、エモ過ぎて暑苦しいと思う

「機械が人間の作業を極限まで代替できるようになると、市場経済が無機質で非感情的なものとなり、均質化した退屈な世界になってしまうのではないか。」と、危惧する人が圧倒的に多いのですが、僕はこれは逆だと思うんですよね。

人間は暇になると他人とコミュニケーションしたがります。機械がとことん発展して、人間がこれまでやっていた面倒な作業を代替するようになると、人は暇になって、おそらく超馴れ合いはじめるんですよ。人はコミュニケーションを高次の欲求と捉えていますからね。

すると、僕たちを待っているのは、「SNS疲れ」がメガ進化したような、エモ過ぎて暑苦しい未来でしょう。これは困りました。

機械の意義は、人間を楽にさせること。

まず、機械の意義について考えてみようと思います。

機械の意義は、「やれ」と命令すれば、即従順にやってくれること。それ以上でもそれ以下でもありません。機械が人間と見分けがつかなくなり、人間と友達のように対等なコミュニケーションをするような時代がくる、なんてこともないでしょう。

だって、変に感情表現してきて馴れ馴れしい機械なんていらないでしょ。カップヌードル作っといてって命令したのに、「めんどくさいからヤダ」って機械に断られたらどうですか。腹立ってお湯ぶっかけますよね。

機械に心の隙間を埋めてもらおうなんて、人間が本気で思ってたらAIBOが製造中止なんてならないんですよ。機械が人間のような感情を持つことなんて、誰得です。テクノロジーにより、そのような存在が生み出されることはあっても、私たちの生活に浸透することはまずありません。

確かに機械は今よりもっと自立し、自らの意思で動くようになるでしょうが、飽くまでそれは人間の生活の利便性を向上するためのものであり、ドラえもんのような存在は必要とされないでしょう。飽くまで、人間に使役される存在としての従順な機械が発展すると思います。

機械化により、失われるコミュニケーションと、生まれてくるコミュニケーション

感情のない機械によって、人間はあらゆるルーティンから解放されます。料理は作らなくてよくなり、お風呂を沸かしたり、掃除したりする必要もなくなるでしょう。全て機械が代替してくれます。

確かに、美容師やネイリストなどといった、機械で簡単に代替できるような専門職は淘汰され、彼らとのコミュニケーションは過去のものとなるでしょう。しかし、だからといって人間同士のコミュニケーションが著しく減少するというわけではありません。というか、増えます。間違いなく。

これまでにも機械の発展によって消え去ってしまったコミュニケーションはあります。スマホがなかった時代は恋人に電話をかけるのに、わざわざ家の電話にかけて、相手の親と挨拶しなければなりませんでしたが、そういったコミュニケーションはなくなりました。買い物だって、Amazonですませば、家電量販店のうるさい店員と会話する必要もありません。

だけど、全体的な人間同士のコミュニケーションが減ったかと問われれば、むしろ増えてると言えます。

かつて、インターネットがなかった時代に比べ、今はSNSを通じて多くの人間がボーダレスにコミュニケーションを取り合うことができます。小学校の頃に転校で離れ離れになった幼馴染と10年ぶりに連絡を取り合うこともいとも簡単にできてしまうし、ビジネスパートナーになり得るほど気の合う仲間だってソーシャルのコミュニティ内で見つけることができます。

その一方、「SNS疲れ」なんて言葉が登場しました。mixiでもFacebookでもTwitterでも、皆、常にプライベートを誰かに監視され、他人にどう思われるかばかり気にするあまり、消耗してしまうのです。かといって、その場から離脱するのも輪を乱しているようで気が進まない。ひどく日本的な地獄ですね。

人々は機械により、人間同士の心理的な距離が縮められ、その弊害として、過剰なコミュニケーションに疲弊するようになったのです。

エモ過ぎて暑苦しい未来がくる

結局、機械が人間のルーティンを全て肩代わりしたら、暇になった人間は何をするのか。それは、他人とのコミュニケーション以外にないでしょう。人は人との触れ合いを最終的に求めます。「お前は明日死ぬ」と宣告されたら、ほとんどの人は残された時間を「誰かと一緒に過ごす」でしょうし。

一例をあげると、ソーシャルでわざわざ匿名アカウント作ってネガティブコメント投げつけるのって、他にやることがない分、本能的に他人とのコミュニケーションを求めた結果なんですよね。

彼らはたまたま社会から必要とされていないから暇なだけかと思いますが、機械が究極的に発達すると、僕ら一般的な人間もどんどん暇になっていきます。

そうなると、自分を認めてもらいたくて必死なかまってちゃんが死ぬほど増えるでしょうね。そんな暑苦しい未来嫌だな。

今やれること:何者かになっておくこと

そのような未来も少なくとも僕たちが生きているうちに必ず訪れるでしょう。そのような時代が訪れる前に、「何者」かになっておきましょう。

結局、承認欲求が満たされてないからこそ、暇になった時に、他人との過剰なコミュニケーションを渇望するわけです。だったら、そんな未来が来る前に、先に社会に認められておけばいいのです。

いくら時代が変わろうと、この社会に自分が認められる「居場所」を作っておくこと。僕はそれは情報発信の積み重ねによって実現されることと考えています。

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