今の情弱ビジネスって、情報を持ってない人をターゲットにするのではなく、情報を持ってる人に「その情報って正しいの?」と揺さぶりをかけていくことで成立します。情弱ビジネス2.0と言えます。
— やまもとりゅうけん (@ryukke) 2018年3月30日
本当の情弱って、情報を持ってない人というより、いま持ってる情報が正しいかどうかを自分で判断できない人のことなんですよね。
— やまもとりゅうけん (@ryukke) 2018年3月30日
今って、実生活レベルで特定の誰かしかアクセスできない情報ってほぼないんですよね。これまでクローズドな場所でしか提供されていなかった情報も、インターネット、とくにSNSを通してどんどんオープン化しています。
アフィリエイトの稼ぎ方だって、ひと昔前みたいに情報商材屋のランディングページ踏んで100万円とか出して買わなくても、ネットで無料またはnoteやオンラインサロンなどで安価で公開されてる情報だけで十分すぎるほど稼げます。
プロダクト自体より、個人に対する価値を高めた方が稼げることに社会が気づき始めたので、みんな情報を出し惜しみしなくなったんですよね。
というわけで、これだけ素晴らしい情報を自由に浴びられる環境があるのに、なぜこうも稼げる人と稼げない人に分かれるのかというと、多くの人は自分が既に持っている情報を信用できないからなんですよ。
例えばここに、「絶対に童貞を卒業できる黄金マニュアル」みたいなものがあって、それを100人の童貞に無償で配布したとしましょう。おそらく、それを活用して実際に童貞を卒業するのは10人もいないんじゃないですかね。
童貞を卒業できなかった90人は、「試してみたけどできなかった」のではなく、そもそも「試してみなかった」のではないでしょうか。その情報を実践すれば結果が得られるという確証が得られない状態で行動を起こせる人って実はとても少ないから。
僕は現代の情報弱者とは、情報を持っていない人ではなく、持っている情報の正しさを理解できていない人のことだと思っています。みんなちゃんと情報は持ってる。だけど、それを活用できるキャパシティには個人差がある。
これで言うと、実は結果が出ていない人って全員情報弱者なんですよね。彼らは常に「これであってるのか?」と、自分が持っている情報を疑いながら物事に取り組んでいるわけだから。そして、カモにされるのはそんな人達です。
頑張ってもなかなかうまくいかないと嘆いている時に、横からもっともらしい理屈を添えて、自分の情報を否定されたらなびくでしょ。
「お前のメンターはクソだ」「あんなやつの信者やってるやつもバカだ」「だけどお前にはもっと輝ける場所がある」なんて言われたら、ホイホイついてっちゃうんじゃないでしょうか。飴と鞭を使い分け、心の隙間を突いてマインドコントロールしていく手法。これが見抜けないとひたすら消耗します。
大抵の場合、自分がいま持っている情報がそこまで大きく間違っているということはないでしょう。信じてそのまま突き進めばOK。ブログの稼ぎ方なんてどこのブロガーもみんないいこと言ってますからね。むしろ迷ってる時間が勿体無い。
まさに、情弱ビジネス2.0というものがあるとすれば、情報を持たない人に根も葉もない情報を刷り込むのではなく、既に情報を持っている人に揺さぶりをかけていくことでしょう。簡単な話です。仮想敵を作って賛同者を集めるだけ。
だけど、僕は競争って、相手を打ち負かすためのものではなく、共に何かを創り上げる「共創」であるべきだと思うんですよね。競い合うのは競い合うんだけど、お互いを成長させるために行動することが前提であるべきという考え方。
同じマーケットでパイの奪い合いに躍起にやってるといつか孤立するし、レバレッジも効きにくいのでセンスは良くないです。情弱をカモにしてる暇があれば、ライバルをサポートしてあげた方がずっとリターンは大きいですよと。