あなたが会社にマインドコントロールされるまでの3つのステップ

山本が過去に大企業に勤めて何を学んだかと聞かれると、マインドコントロールの手法だったと答えます。基本的にそれ以外に学んだことはありません。

いかに大企業が、優秀な大学を出た多くの優秀な人材をコントロールし、異常なまでに少ない給料で、異常なまでに多い労働作業にコミットさせていくのか。そのプロセスを確認することが出来たという点で非常に良い経験になったと感じています。

ちなみに、マインドコントロールに悪いイメージを持ってる方なんているんですかね?そういうちょっと「ズレた人」はこの記事は読まない方がいいと思います。

そもそも、この世に生を受けて、人間に育てられた時点でみんなマインドコントロールされてます。日本人であれば、日本人はこうあるべきだという洗脳を受けて育ってきてるし、女性であれば、女性とはこうあるべきだという洗脳を受けて育ってきてるし、血液型がA型であれば、A型はこういう時にこういう振る舞いをするべきだという洗脳を受けて育ってきています。みんながみんなハマっている社会的な洗脳です。

他によくあるのは、「自分が理解できないものには危険だから近づいてはいけない」という洗脳や、「身の程をわきまえて、挑戦なんてするな」という洗脳ですね。キルアとイルミ的な。

それくらい、洗脳もとい、マインドコントロールはみんなの日常に密着して存在しており、自身のアイデンティティを形成するのに必要不可欠です。イメージ悪いっていうけど、既にあなたも私も誰かの思想の影響を受けてここまで人生を歩んできてるわけで、それってつまり既に洗脳されてんじゃんっていうこと。

そう、これだけマインドコントロールが溢れかえってる世界においては、人生は「誰にマインドコントロールされるかを自分の意思で選ぶこと」に他ならないわけです。つまり、自分自身で、自分や社会にとって最も利益をもたらしてくれる対象を選択して、積極的に洗脳されにいくのが正しい。

そして、企業に就職するということは、その企業に洗脳されにいくということです。そんなことも理解していないのに就職なんてするな馬鹿と言いたい。

今回は、大企業が用いるマインドコントロールの3ステップを解説していきたいと思います。これを読んで、今の会社に洗脳されていることをまず理解した上で、転職するなり独立するなりしてください。

ステップ1. その他からの情報の遮断

あなたをコントロールするために企業がまず最初に行うことは、あなたをその他の情報から遮断することです。

社会人になり、一つの会社に勤めて1年もすれば、だんだんと公私ともに、付き合う人間がその会社の人間のみに限定されてくることがわかると思います。

毎週月曜日から金曜日まで、1日の大半を同じ場所にいることを強制され続けてたら、当たり前ですが、人間関係の輪は閉じていきます。学生の頃は毎日顔を突き合わせていた友達も、企業に就職すると、それぞれの生活があるので、必然的に疎遠になっていきます。

するとどうなるか。その会社にしか自分の居場所はなくなり、その会社の常識が自分の常識にすり替わっていきます。

「先輩より早く帰るなんて非常識だ。」といって、夜中まで働く。

「成果も出てないのに残業代つけるのは非常識だ。」といって、サービス残業。

「3年は働いてスキルを身につけないとどこにいっても通用しない。」といって、やりたくもない仕事をやり続ける。

馬鹿らしいですね。笑

人間関係の輪の大きさ=情報の流動性です。平日はもちろん、休日もゴルフやら飲み会やらで会社のイベントに巻き込まれていけば、人間関係も、自分に入ってくる情報も限定的になり、世間一般でいう非常識が自分にとっては常識になっていきます。

実は、山本が新卒で入社した会社は、なんと中途採用を一切禁じ、新卒でまだ何色にも染まってない人材に対して、外部からの情報を完全に遮断して管理下におくという、「ここは中国か」とすら言わせしめるほどの社会主義的企業でした。当時は残業代が出ないことも当たり前だと思ってましたからね。

情報社会の現代において、ググればどれだけ自分の会社がブラックなのかは一目瞭然ではありますが、実はインターネットの情報を見ただけではあまり自分ごとにならないのです。

「この会社のココがあの会社にのアレに比べて劣ってる」といった中途採用組の体験談を間近で聞かない限り、転職を決断するほど、自分の脳は揺さぶられないということです。

ステップ2. その他の価値観の否定

次は、その企業が持つ価値観を正当化し、それ以外の価値観を否定していきます。

「人材が流出されたら困る」といった企業ならば、転職したり独立することで自分の人生を切り開いていくという価値観を徹底的に否定します。そして、時間をかけて刷り込んでいく形で、企業の価値観を絶対化させ、従業員が企業から受けられる保障に依存するように仕向けていきます。

以下、山本が会社辞める時に言われたことあるリスト。

・お前を育てたこの会社に何の貢献もしないまま辞めるなんて不義理だぞ。

・お前が他所の会社で通用するほど、社会は甘くないぞ。

・お前は何が不満なんだ。

・せっかく良い大学を出て、これだけの大企業に就職したのにそれを捨てるなんて、親が悲しむぞ。

お前を育てたこの会社に何の貢献もしないまま辞めるなんて不義理だぞ。

これは若い時に転職しようとするとほぼ確実に言われると思いますが、とても不思議な言葉です。

以前、サラリーマンをやってる知人に、いつ転職するの?と聞いた時、「自分は自分を拾ってくれたこの会社にまだ十分恩返しができてないから転職は考えてません。」と言ってました。

そこで、「じゃあ、何をもってして、貢献したことになるの?」「いつ、貢献できるの?」と聞いたところ、彼は何も答えられませんでした。

これは完全に悪いマインドコントロールをされている例です。論理性が欠如していて、特定の価値観を盲信させられている状態です。

そもそも、何で貢献してからじゃないと辞めちゃいけないんでしょうね。

お前が他所の会社で通用するほど、社会は甘くないぞ。

これも若い人はよく言われます。そもそも転職経験がなく、他所の会社を知らない人がこれを言ってたりするので、「ああ、お前も既にマインドコントロールされてここまで来てしまったんだな。。」と思うだけですね。

というか、自分の会社は他所では通用しないような人材を集めた「甘い」企業ですって言ってるようなもので、すごくカッコ悪い。

お前は何が不満なんだ。

いやいや、不満しかないから。という話です。これを言ってる本人もマインドコントロールされてるので、転職や独立を選択した人間の思考回路が全く理解できないのです。

こっちからすると、そんな安い給料で、そんな長時間拘束されて、死なない程度の給料だけもらってよく満足できてんなという感想です。

マインドコントロールが深化すれば、たとえ、手取り17万円の給料で毎日終電まで働かされたとしても、「こんな自分にここまでしてくれてありがとう」とか本気で思うようになります。

せっかく良い大学を出て、これだけの大企業に就職したのにそれを捨てるなんて、親が悲しむぞ。

これは完全な余計なお世話ですね。

ステップ3. 特定の作業の習慣化

一時的に情報を遮断したり、他の価値観を否定したりするだけでは、人間を完全にマインドコントロールすることはできません。

常に、ステップ1、2の作業を反復し受けさせるための仕組みを作らなければなりません。それが、「特定の作業を習慣化すること」です。

ほとんどの会社には、会社固有のルーティンがあるはずです。山本がいた会社では、毎朝、朝会という名の、社員がローテーションを組み、主に仕事に関して最近起こった出来事を2~3分でシェアし、その後、社訓を全員で復唱するという作業がありました。また、月に一度、トップからのありがたいお言葉を聞くというイベントもありました。

これらの作業は非常にさりげなく行われているのですが、実はマインドをすり込むために大変効果的です。

「カラスは白い」なんていう突拍子のないバカな発言でも、毎日聞かされていると、本当にカラスは白いものだと思い込むようになるわけです。毎日毎日、「一人一人がオーナー意識を持って、会社をよくしていこう!」なんて言われ続けられると、ただの従業員なのに、オーナーのような必要以上の責任を負わされることになんの抵抗も持たなくなってきます。

山本からすると、毎日会社に決まった時間に出社するというルーティンですら、不思議で仕方がないです。仕事なんて別に家でやってもいいじゃんと思いませんか。いまや、BYODなんて技術もありますし、自分の所有してる端末で自宅で作業することはセキュリティの観点からもなんら不可能ではありません。コストも大してかからないし。

ただ、日本企業は、「席について仕事をする」ことが大事な評価基準であるべきだという社会的マインドコントロールに冒されているので、仕方ないのかもしれませんね。

積極的受信という考え方

以上で、どのようなステップであなたが企業からマインドコントロールされているかがわかったと思います。マインドコントロールとは、かかりやすいとかかかりにくいとかいう次元の話ではなく、適切なステップを踏めば、人間であれば全員かかります。ですから、洗脳されまいとするより、誰に洗脳されるかを主体的に選ぶ習慣を身につけましょう。その方が生産的です。

山本が常に意識しているのは、「積極的受信」です。誰から洗脳を受けるかを自分の意思で決めるという前提のもとに行動するということです。

もちろん大企業のように、人生を堕落させるようなマインドコントロールを平気でしてくる連中には気をつけてください。ただ、あなたの人生をより良い方向に導いてくれるマインドコントロールは必ず存在します。企業のマインドコントロールによって毒されたその脳をそちらで新たに上書き洗脳してやってください。それが別名「脱洗脳」と言います。

そんな素晴らしい価値観をもった人や組織に巡り会えるまで、あなたが思考を止めないことが人生において最も重要なことだと思います。

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