どうも、元SEのやまもとりゅうけん(@ryukke)です。
SIerって資料作成とか多いですよね。社内調整も多くてなかなか大変です。

しかも、開発がしたくて入ったとしても、必ず開発現場に入れるかというとそうではありません。俗にいう案件ガチャですね。

Twitterでもこんな声が聞こえてきます。

そこで今回は、SIerでの勤務経験もある僕が、SIerがつまらなく感じる原因やその対処法を考えてみます。


【著者プロフィール】
やまもとりゅうけん(@ryukke)
WEB/ITコンサルのワンダフルワイフ株式会社代表取締役。 新卒で東証一部上場企業にプログラマーとして就職したのち、27歳でフリーランスエンジニアとして独立し、サイバーエージェント大阪支店等に勤務。 現在は日本最大規模の複業コミュニティ「人生逃げ切りサロン」を開設し、3年間で参加者5000名超まで拡大させる。

SIerがつまらない理由3選

SIerの仕事は全体的に見ると結構泥臭い仕事が多いです。

プログラミングよりも雑用が多い現場もあって、エンジニアとはなんなのか疑問に感じる人が出てくるのは無理もありません。

ここではSIerがつまらない理由を3つみていきたいと思います。

SIerの終わらない資料管理と作成

基本的にSIerに所属するエンジニアはExcelで仕事を行うことが多いです。システムの設計も運用手順も進捗管理も、とにかくなんでもかんでもExcelを使います。そしてこのExcel業務に結構手間がかかるという。

バージョン管理機能がないExcelでは、システムの変更があるたびに更新してはファイル名に「〇〇_20210629.xlsx」などと記載して保存することになり、似たようなファイルが大量に積み上がります。

そんな状態では、ファイル名もファイルの格納場所も複雑でわかりづらくなり、新しくアサインされたエンジニアにとっては何が何だかわかりません。

しかも全ての案件で新人用に説明資料などがあるわけではないですから、最終的には忙しいベテランエンジニアの時間をもらって案件についてのExcel資料の見方などを確認し、場合によっては修正する必要も出てきます。

SIerでは、PowerPointもよく使います。プロジェクトの進捗や成果、障害発生時の報告など様々な場面でPowerPoint資料の作成が必要で、これにも恐ろしく時間が取られます。

なぜかというと、作成後には非常に長いレビューの道のりが待っているからです。まずは現場のリーダーにレビューを受け、さらにその上のレビューを受けてさらにその上に...とレビューが連鎖していきます。会議の場で指摘が入ればまた時間が取られますし、なかなか前に進みません。

品質を高めるためのレビューには意義がありますが、そこにあまりに長い時間を取られていると、疲れてしまうのも無理はありませんよね。

そうやって過ごしているうちに「エンジニアの仕事は資料作成なのか?」と不満が溜まり、SIerがつまらなく感じてしまう人はたしかに多いです。

SIerの煩雑な調整業務

SIerはシステム開発の認識合わせや意思決定のために大量の会議をこなす必要があります。そうすると必然的に会議日程の調整や招待など様々な調整業務が求められ、かなり時間が取られます。

社内外の関係者と電話で連絡を取らないといけない場面も多いので、集中しているときに作業が中断されることに煩わしさを感じるエンジニアは実際多いと思います。

さらに、上流工程のエンジニアにもなると1日の大半を会議で過ごすこともあるため、自分の業務を終わらせるために定時後の作業が求められます。テレワークが普及した現在であれば、会議と同時並行で自分のタスクをこなしている人もいるかもしれませんけどね。

また、元請けのSIerは基本的に要件定義後に仕様書をまとめて協力会社(下請け)に開発を投げますが、その後の進捗を管理する責任があります。

しかし、この時元請けのSIerはクライアントと協力会社との間で板挟みに合うことがあります。例えば、案件の途中でクライアントから「この部分の仕様を追加して欲しい」と言われ、反対に協力会社からは「それだと納期に間に合わない」と言われた場合などです。

うまく交渉してクライアント側を納得させられれば良いですが、必ずしもうまく行かない時はあります。そのような状態が続くと、日頃の関係が良好であっても協力会社の反感を買ってしまうこともあります。

長時間の調整業務や会議で自分の時間が奪われ、どうにも解決できない問題が積み重なってくると、最終的に無力感を感じて「つまらない」と思う人も出てくるでしょう。

SIerの社内ルールはガチガチ

SIerはシステム開発を丸ごと引き受けているため、情報漏洩するわけにはいきません。そのため、社内のセキュリティルールはガチガチです。

例えば、社内システムや特定のファイルにアクセスするためにはパスワードやアクセス権限の設定が必要で、わざわざ管理者に連絡して確認を取る必要があります。

他にも、ツールのインストール時などは必ず管理部門への確認が必要になりますし、承認が得られるまで時間がかかることも多々あります。

しかし、それだけセキュリティにこだわる割には、使っているブラウザが未だにIEだったり、テレワークが普及するまでチャットアプリなども入れるのは禁止で、だいぶ不便だったのではないでしょうか。

IEなどはサポート終了が発表されてから慌てて対応し始めましたが、そのような発表がなければ重い腰を上げないお役所のような状態に、どこかうんざりして「つまらない」と感じる人はいるかもしれません。

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そもそもSIerに向いている人とは

ここまでつまらないと感じる理由について述べてきましたが、それでもSIerは稼げる職場であることに変わりはありません。実務経験をより将来性のあるSIerへの転職や独立にも有利です。

しかし、向き不向きというのは存在しますから、ここでそもそもSIerに向いている人についてまとめておこうと思います。

コミュニケーションが得意な人

SIerでは、コミュニケーション能力やマネジメント力が求められます。順当なキャリアを築いていくと、下流工程であろうと上流工程であろうとメンバーの関係を良好に保ちながらマネジメントしていくポジションへと登っていくからです。

特に上流工程では開発をしなくなるので、開発はあまり得意ではないので人と話していたいという人には向いていると思います。

また、SESなどで客先に常駐する際、関係者との関係を良好に保ってうまく立ち回ることは結構重要ですし、会議も多いので話せないと困るんですよね。

そのため「コミュニケーションが苦手だからエンジニアになった」という場合、SIerは辛い現場になりそうです。

ただ、最初は苦手でも意外と挑戦するうちに得意になることもあります。しかも上流工程になればなるほど年収もあがりますし、他の業界でも汎用的なマネジメント力やコミュ力を磨いておくのはありだと思いますけどね。

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大規模案件に関わりたい人

SIerではほとんどの案件がBtoBの大規模案件です。工程ごとに担当などが異なるウォーターフォール開発を採用しているため、様々な利害関係者と話す機会も増えます。

そのような案件に参画すると、エンジニアが100人規模で参加することも珍しくありません。ということは、それだけの人数のマネジメント経験が積める可能性があるということです。

大きな案件を自分が回しているという感覚に対して仕事のやりがいを感じる人には向いているかもしれません。

保守的で安定志向な人

SIerは基本的には年功序列で、技術力よりも経験年数で見られる傾向があります。何年間か働いて「悪くない」と判断されれば暗黙の了解として昇進などが待っています。

また、ほとんどのSIerが以前から使われているような実績のある技術を好むことから、体質的にも保守的で変化を嫌う傾向が見て取れます。

この事実をどう捉えるかは皆さんの判断にお任せしますが、できるだけ安定的に昇給を目指していきたいという人には向いていると思います。企業の体質はどうあれ、今は幸いなことにエンジニアが売り手市場ですしね。

その点、実力主義でバリバリ仕事をしたい人や最新技術にどんどん触りたい人は損をするかもしれません。そのような人は、できるだけ開発の実務経験が積めるような現場に入れてもらい、早めに独立や転職の道などを考えた方が良いかもしれませんね。

SIerをやめないでなんとかする方法3選

SIerがつまらないからと嘆いていても仕方ありませんが、だからと言っていきなり辞めるのはおすすめできません。

それでうまくいく人もいますが、かならずうまくいく保証はどこにもないからです。

仮にやめるとしても、やれるだけのことをやった上でやめましょう。

今の仕事を面白くする方法はないか考える

今の仕事を面白くする方法を探しましょう。特に、今の仕事でなにか少しでも結果を出せるまでは粘った方が良いと思います。

そもそも、スキルや経験が不足しているために自分のやりたい仕事がもらえていない可能性もあります。その場合、目の前のタスクを確実にこなしていくことで信用を勝ち取り、希望を聞き入れてもらえる確率を上げましょう。

また、これは個人の価値観にもよるかもしれませんが、結果を出して頼られたり、褒められたりするような成功体験を積むことで仕事が面白いと感じる人もいると思います。まずは自分で数字でわかる目標を設定して達成してみるなどしましょう。

ただし、もしも現場がどうしても合わないとか、雑用ばかりで全く技術が身に付かないなら、上司に相談して場合によっては現場を変えてもらいましょう。

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資格取得や個人開発を行う

SIerでは資格取得を推奨しています。実際に取得すると奨励金が出たり、給与が一時的にアップするところもあります。このような福利厚生の支援は活用しない手はないと思います。

資格取得に加えて個人開発も行い技術力を磨いておけば、自分の希望する案件にアサインしてもらえる可能性も高まるかもしれません。ただ言うだけより熱意が伝わりますしね。

また、その会社でだめだったとしても、転職などを考えたときに取得した資格や開発経験は有利に働きます。スキルアップはしておいて損は全くないですよ。

副業としてプログラミングに挑戦する

あまりにも開発とかけ離れた仕事ばかりだと、エンジニアとしての自身を失ってしまうかもしれません。

そんな状態が続くと協力会社との会話にもついていけなくなり、クライアントとの橋渡し役として「頼りないな」と思われて信頼度も下がってしまいます。

そのため、副業としてプログラミングに挑戦してみるのはどうでしょうか。個人開発よりもより実際の現場で求められるものがわかったり、プロのエンジニアとしての自覚と自信を身につける上でも、非常に良い実践の場になると思います。

また、副業である程度稼げるようになると自信がつき「嫌になったらいつでもやめてやる」という心の余裕を持って仕事に取り組めるため、それまでより大胆に行動できるようになるかもしれませんよ。

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まとめ:SIerがつまらなくて辞めたい気持ちがおさまらないなら転職も検討しよう

いろいろと考えて行動して、それでもあなたが「SIerを辞めたい」と思っているのなら、僕は止めるつもりはありません。

ただ、やめるにしても誰かにきちんと相談しておいた方が、より客観的に現在の自分を見つめ直せますし、予想外のキャリアも見えてくるかもしれませんよ。一時的につまらないと思っているだけの可能性もありますしね。

その意味でも、転職エージェントに相談するのはありだと思います。僕はいろんなエージェントさんと話をしてきたんですが、最近の転職エージェントって非常に親切で、大抵無料でキャリア相談に乗ってくれるんですよね。

その中でも、特にkaguyaという転職エージェントはおすすめです。

僕が「kaguya良いな!」と思うのは、所属しているアドバイザーの半分以上がエンジニアで、同じ目線でカウンセリングしてくれるところですかね。やっぱり相談するなら「エンジニアあるある」がわかる人の方が良いじゃないですか。

しかも、内定先はAIやドローンなど扱うところも多いので「先端技術を扱いたい」という人にもかなり良いと思います。先端技術を扱える人は少ないので市場価値も上がります。

ちなみに、kaguyaは転職をおすすめしない人にはきちんと「転職しない方が良いですよ」と伝えてくれる良心的な転職エージェントです。もし1人で悩んでいるなら、無料ですし相談してみるのもありだと思いますけどね。

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