【世界との差】日本のプログラミングスクールが実は安すぎる件

こちらの動画で全部話してるので、文章読むのがめんどくさい方は移動中なんかに動画をラジオ的に耳で聞いてもらえればいいと思います▼

どうも、フリーランスエンジニアのりゅうけんです。

日本人というのは、プログラミングをかなり軽視していて、プログラミング教育の価値も低く見積もり過ぎてると思うんですよね。

最近だと、エンジニア系インフルエンサーのマナブ(@manabubannai)さんがプログラミング教材を12万円で販売してましたが、

12万円なんて高すぎる!

って発狂してる人がたくさんいましたよね。

他にも、プログラミングスクールのテックキャンプ エンジニア転職(テックエキスパート)が、料金を60万円から80万円くらいに値上げする予定なんですけど、

スクールが値上げなんてけしからん!金の亡者か!?

って感じで騒ぎ立ててる人もTwitter内で散見されました。

でも、僕から言わせるとね、12万円のプログラミング教材や80万円のプログラミングスクールに対して文句を言うのって、ちょっと貧乏臭いなと思うんですよね。

なので、今回は「日本人がプログラミングを軽視し過ぎてる問題」についてや、「日本でプログラミングスクールが高いと思われている理由」についてを話していこうかと思います。

日本のプログラミングスクールは全体的に料金が安い

プログラミングスクールに80万円もかけて通うくらいだったら、本買って独学すれば良くね?

たまにこんな事を言う人がいるんですけど、そもそも80万円という値段は別に高くありませんからね。

世界的なプログラミングスクールの相場は日本より高い

世界的なプログラミングスクールの相場って知ってますか?

例えば、フランス人エンジニアのゴメルさんって方がいるんですけど、その方はフランスのエンジニア系インフルエンサーとして、世界の35都市で9週間のプログラミングブートキャンプを開催してるんですよね。

その9週間のブートキャンプの価格が大体70〜80万円くらいに設定されています。本来これが標準なのに、70〜80万円もするようなプログラミングスクールを日本でやるとなると、おそらく「めちゃくちゃ高いやんけ!」と非難されるわけですよ。

40万円でも高いと発狂される日本のプログラミングスクール

では、今回80万円に値上げされたテックキャンプ エンジニア転職はというと、2ヶ月半で80万円のカリキュラムとなるので、80万円を支払えば10週間受けられるわけです。

これが、日本では「高い!」と発狂されるわけですけども、実際はこの価格設定でようやく世界に並ぶ感じなんですよね。

日本では、3〜6ヶ月の期間で40万円といたような激安のプログラミングスクールもあるわけなんですが、

40万円は高すぎる!40万払うくらいなら本買って独学した方が良いわ!

Twitterで信頼できるエンジニアに教えてもらう方が良いやろ。

って言ってる人が必ずいるんですよね。でも、本当は40万円って安いんですよ?

日本でプログラミングスクールが高いと思われる2つの理由

じゃあ、なんでそんなに「日本のプログラミングスクールは高い」って思われちゃうのかというと、日本人のプログラミングに対する見方や、エンジニアという職業に対する見方がすごく低い所にあるからなんですよね。

その原因は色々あるんですが、大きく分けて以下の2つだと思ってます。

  1. 日本のプログラミングスクールがブランディングに失敗している
  2. 日本のエンジニアが良い仕事だとあまり認識されてない

1.日本のプログラミングスクールはブランディングに失敗してる

まず、1つ目の「プログラミングスクールがブランディングに失敗ししている」って事についてですが、やっぱり日本のプログラミングスクールって、なんだかチープな感じがしますよね。

日本のプログラミングスクールはSNSで悪評だらけ

これは、スクールに対して文句を言いたい人が幅を利かせ過ぎてるのかもしれないんですけど、

  • メンターがしょぼい
  • そもそも大したこと教えてくれない
  • 就職したけどSESにぶち込まれて大変だった

みたいな悪評ってよくSNSでも書き込みされてるじゃないですか。

そういうネガティブな情報ばかりがSNSで拡散されて、イメージが全体的に落とされてるのかなって思ったりもしますが、そもそも日本だとプログラミングスクール自体が権威的じゃないんですよね。

海外だと比較対象がMBA

一方、海外のプログラミングスクールっていうのは、その比較対象がMBAとかだそうです。まあ、聞いた話なのでそうではないケースも多々あると思いますが。

MBA(Master of Business Administration)は、社会人向けの大学院のようなもので、経営のリアルを学びたい人が何百万円〜数千万円もの大金をかけて通うんですけど、海外ではそういった学問における最高峰の学位とプログラミングスクールが比較対象になってるわけです。

だけど、日本だと全然そうなってないじゃないですか。

プログラミングスクールに通うくらいだったら本買って独学すれば良くね?

こんな事が言われるくらいですからね。

でも、これってね、

MBA通うくらいだったらMBAで登壇してるような経営学者の本を買って自分で勉強すれば良いんじないの?

みたいな事を言ってるようなものですからね。それくらい日本のプログラミングスクールの権威性って低いし、全然大した事がない教育機関だと思われちゃってるんですよね。

2.日本のエンジニアのイメージはあまり良くない

2つ目の「日本のエンジニアのイメージがあまり良くない」って事についてですが、日本のエンジニアは給料や働き方の面で、あまり良い仕事だと認識されてないんですよね。

「高いお金払ってエンジニアになっても、そんなに旨味が無いんじゃないか」って思われてるからこそ、日本人はプログラミングスクールの値段を割高に感じてしまうわけです。

日本のエンジニアの平均収入はシリコンバレーの半分以下

日本のエンジニアとシリコンバレーのエンジニアの収入を比べると、実は半分以上差があったりします。

米大手求人サイトの「Indeed」の調査結果によれば、サンフランシスコのエンジニアの平均年収は約13万ドル(約1,430万円)だとされています。

indeedより引用

だけど、日本の一般的なサラリーマンエンジニアの平均収入はせいぜい500〜600万円くらいで、あまり高いとは言えないんですよね。

だから、日本だと他の国と比べても、社会全体的に「エンジニアという職業に対してお金を投じる価値は無い」と見られるのは仕方無いだろうし、それが原因なのかもしれません。

ですが、日本でもフリーランスエンジニアとかだったらまあ稼げるわけですよ。僕も一応フリーランスエンジニアなんですけど、月収60万円以上は当たり前だし、普通にキャリアを積んでいけば月収80万円も全然達成できます。

しかし、サラリーマンエンジニアだとまだまだ平均年収が低いっていうのが現実なんですよね。

プログラミング教育に対する価値観が薄い

それでいて、日本のエンジニアは「キツい・帰れない・給料安い」の3Kとか言われてるじゃないですか。しかも35歳定年説とかね。

このように、エンジニアにはネガティブなイメージが多すぎて、エンジニアという職業に対してみんながそこまで寛容になってないんですよ。

僕らも頑張って啓蒙していってるつもりなんですけど、まだまだ世間的にエンジニアのイメージは良くないし、プログラミング教育に対する価値観もすごく薄い方だと思います。

日本より高いプログラミングスクールが世界で支持を得てる理由

さて、日本は先進国なわけですけども、日本より後進国の人達でも高いお金を払ってプログラミングスクールに通ってたりします。

というのも、プログラマーという職業を軽視してるのは日本だけかなって感じがするんですよね。

エンジニアは世界的に見れば一発逆転を狙える職業

そもそも、日本のエンジニアは海外思考があまり無く、内需で全然仕事を受けられるし、日本人エンジニアとして日本で働くのが当たり前になってますよね。

だけど、後進国の人とかだと、エンジニアになって海外に出れば一発逆転を狙えたりするわけですよ。

仮に、彼らが中国やアメリカでエンジニアとしてヘッドハンティングされるようになれば、年収も数千万円単位で取ることが可能だし、それを夢見て後進国からエンジニアを目指して成り上ろうって人も多いんです。

日本は依然として3Kのイメージを引きずっている

そういう夢のある未来を描ける人であれば、「少々高いお金を払ってでも、エンジニアになる為にプログラミングスクールに通おう」って思うのは当たり前じゃないですか。

でも、日本人の場合、日本のエンジニアの3K(キツい・帰れない・給料安い)のようなイメージをまだ引きずってるし、エンジニアという職業に対して夢なんて見れないわけですよ。

だからこそ、プログラミングスクールに対してあまりお金を払いたくないと思ってしまうわけです。

取り残されていく日本のエンジニア

こう言うのを見てると、日本人ってどんどん取り残されていくんだろうなって思います。

今後どんどん東南アジアから日本にエンジニアが流れてくると、日本人は仕事を奪われるんじゃないの?

5〜6年程前から、こんなことを言ってる人達もちらほらいたんですけども、東南アジアの人達はもう日本すら見てないかもしれないですよね。

日本じゃなくて、今なら中国やアメリカでエンジニアになった方が余裕で稼げるだろうし、日本みたいなおじいちゃんおばあちゃんばっかりの「オワコン国家」でわざわざエンジニアになろうとはもう思わないでしょうね。

エンジニアは海外も視野に入れて置くべき

なので、日本人のエンジニアは今後海外でも働けるようになっておいた方が良いかもしれないですね。

海外でも通用するエンジニアになれば、日本よりも遥かに高い報酬を得られるし、技術力の高い人程どんどん英語を勉強していけば良いんじゃないかと思います。

そもそも、エンジニアという職業は世界的にもめちゃくちゃ重宝される仕事なわけですから、それをわざわざ重宝されていない日本で技術力を発揮するよりも、世界で発揮した方が良いわけですよね。

それこそ、フリーランスエンジニアならフットワークも身軽だし、まずは海外に移住して、日本の仕事をリモートワークで受けてみるようなスタイルから始めても良いんじゃないかって思いますよ。

僕も来年はドイツに移住しますが、向こうでもエンジニアの仕事はやろうと考えてますし、英語を勉強して世界でも戦っていけるようなエンジニアになろうと思ってます。

まとめ:日本人はプログラミングを軽視し過ぎている

というわけで、日本人はエンジニアという職業を低く見積もり過ぎてるって話だったんですけど、やっぱり日本人はプログラミングを軽視してますよね。

本来、エンジニアは世界的に見ると、高収入で一発逆転も狙える夢のような職業ですが、日本ではまだエンジニアのイメージがあまり良くないし、プログラミング教育に対する価値観が低いのが現状です。

これは現実問題としてあることなので、現実を受け止めて、今後どういう風に身を振っていくかを考えるきっかけになれば良いかなって思います。

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