【実体験】現役エンジニアが語るSESの実態【そんなに悪くない】

こちらの動画で全部話してるので、文章読むのがめんどくさい方は移動中なんかに動画をラジオ的に耳で聞いてもらえればいいと思います▼

どうも、フリーランスエンジニアのりゅうけんです。今回は、エンジニアのみなさんが大っ嫌いな「SESという働き方」についてお話ししようと思います。

さて、SESと言うと「企業の奴隷だ!」とか「あれはブラックだ!」とかすかさずディスってくる人がいますよね。そんな意見もあって、これからエンジニアになろうって考えてる人は「ぶっちゃけSESってどうなの?」って迷っちゃうわけ。

まあ、僕もSESである程度経験を積んでフリーランスエンジニアになったんだけど、個人的にはSESという働き方もいうほど悪くないんじゃないかって思うんですよね。

なんでみんなそんなにSESを嫌うんだろう。そこまで敵視しなくてもいいのにね。

この記事を最後まで読めば、あなたのSESに対する考え方ももしかしたら変わってくるかもしれません。これからエンジニアを目指す方、SESで配属されることが決まってるエンジニア初級者の方なんかはぜひ読み進めてみてください。

そもそもSES(客先常駐)とは?

そもそもSESとは「System Engineering Service(システム・エンジニアリング・サービス)」の略で、要するに「客先常駐」のことです。

簡単に言うと、エンジニアは特定のエージェント企業に所属しておいて、そこから業務委託を交わしている特定の現場に派遣されるわけですね。

で、エンジニアはその常駐先の現場でPCやデスクなんかを貸し出しされて、現場の正社員とコミュニケーションを取りながら仕事を進めていくというスタイルです。

SESが毛嫌いされる理由とそのデメリット

じゃあ、なんでみんながSESという働き方を嫌ってるのかなんだけど、僕が考えるSESのデメリットは以下3つ。

  1. 給料が安い
  2. 客先常駐だから気まずい
  3. 質の低い仕事をやらされる

SESはぶっちゃけ給料が安い

SESは未経験でもすぐに仕事につけるメリットもあるんですが、その分中間マージンなんかが取られてぶっちゃけ給料が安いです。

そりゃもちろん、自社内開発なんかの方が給料は比較的高いわけなんですけど、ほぼ未経験から現場に殴り込めるっていう恩恵を考えると、SESの給料が安い事にあまり文句は言えません。

SESは客先常駐だからちょっと気まずい

あと、SESは自社内で開発ができるわけじゃなくて、現場のスタッフと一緒に働くわけだからすごく気まずいんですよね。

僕もフリーランスになって色んな現場を渡り歩いたんですけど、中には誰一人喋らないようなとんでもない空気の企業とかありましたからね。怒号を浴びせながら歩くようなリーダーもいたし。

まあ、とは言っても全部の現場がそういうわけでも無くて、もちろん良い環境に当たる場合もありますよ。

ただ、ハズレくじを引く可能性も高いんです。まあ、その場合すぐに辞めれば良いだけなんですけどね。

SESは質の低い仕事をやらされる場合もある

あと、これは結構みんなが気にするところだと思うんだけど、SESって自分が入った現場ですごく質の低い仕事をやらされる可能性が高いんですよね。例えば、テスターとしてひたすらテストをやらされるとか。

まあ、テスト自体がそこまで価値の無い仕事ではないと思うんですけど、ただそればっかりやらされ続けるのも自分のスキルアップに繋がらないわけですよ。

他にも、プログラマーとして入ったのに、なぜかIT系の雑務ばっかやらされるケースとか。なんせSESってこういったケースが自社内開発と比べても結構多いんです。なので、ここら辺で「思ってたんと違うやんけ!」ってなる人が増えて不満が溜まっちゃうわけ。

SESと自社内開発だったらどっちがいい?

ここまで言うと、「SESよりも自社内開発の方がええやん!」ってなると思うんですけど、そりゃ当然自社内開発に入れた方が良いですよ。もしどちらか選べるとしたら、絶対に自社内開発。

自社内開発は給料も高いし、自社の中で開発できるわけだからすごく気が楽になるわけ。それに、いろんな仕事を任せてもらえるからスキルアップもしやすいんですよね。

ただ、だからと言って誰でも簡単に自社内開発に行けるわけでもないというのが現実なんですよ。

エンジニアの世界は基本的に実力主義

SESと自社内開発を比べたら、もちろん自社内開発の方が圧倒的に良いのは良いんですが、この世界は完全な実力主義なわけですよ。

だから、「プログラミングスキルが足りてない」あるいは「現場経験が足りてない」って人なんかは、自社内開発じゃなくてSESしか仕事がないって場合ももちろんあります。技術力が無ければ冷遇されるのも仕方ないよね的な。

僕はたまたま新卒で自社内開発ができるプログラマーとして大企業に就職できたんですけど、それもほぼ「新卒のポテンシャル採用」だったからなんですよね。なんやかんやで1年で辞めましたが。

で、1年で辞めた後次の現場を探すとなった時に、やっぱり自社内開発の案件って中々ありませんでした。ぶっちゃけ、僕の社会人1年目の時のスキルなんてカスでしたよ。マジでカス。

これは本当に運とタイミングによるんだけど、会社を1年で辞めたペーペーに、自社内で開発ができる案件が振ってくることはなかったんですよね。

SESでも良い常駐先の現場はたくさんある

まあそんなわけで僕はギリギリSESの案件に潜り込んでスキルアップをしていく事になったんだけど、意外とSESの現場も良い所がたくさんありました。

いや、僕も当初はSESのイメージなんてめちゃくちゃ悪く思ってましたよ。正直「ものすごく酷使されるんじゃないか」ってビビってたし...。

だけど、
実際に現場に入ってみたら案外良くて、月の給料もいきなり新卒の頃よりも+5万円くらい増えたわけですよ。

給料プラス5万円っていうだけでもかなり嬉しいんですけど、何よりも現場の人達がめっちゃ優しかった。

IT業界の門を潜ってまだ1年のペーペーである僕にもかなり教育してもらって、インフラ・ネットワーク・サーバーの運用・構築・保守から、コーディングなんかまでを幅広くやらせてもらいました。

とにかく僕が当たった現場は比較的当たりが多くて、そこで2年くらいみっちり経験を積ましてもらったおかげで「フリーランス」って名乗ることができるようになりましたから。

そして、いきなり単価60万円以上の案件も取ることができたんですよね。

とは言ってもSESで入ってる人間をそこまで育てようと思ってくれる現場は確かに少ない。だけど、僕みたいに現場によってはかなり当たりなケースもそこそこにあるわけです。

未経験の人はまずSESに潜り込んでスキルアップすれば良し!

だからね、僕はSESをそこまで敵視しなくてもいいんじゃないかなって思うんですよ。

僕もフリーランスになってからいろんな現場を転々としたけど、外部の人間を駒のように扱うような現場だけじゃなくて、ちゃんと僕たちとコミュニケーションを取ってくれて、次に行っても活躍できるようにと配慮してくれる現場も絶対にあるんです。

そもそも、フリーランスエンジニアとして月単価6080万円くらいを稼ぐのに、現場経験を1020年と積まないといけないというわけではありません。久兵衛で寿司職人になるわけじゃあるまいし。

そう、フリーランスエンジニアとして稼ぐ為に必要な期間って、せいぜい1年や2年くらいで十分なんですよ。

だから、その1年や2年を自分のスキルアップの為にSESで過ごしても別にいいんじゃないかって僕は思うんですよね。

SESが嫌ってわがまま言うならまずスキルを身につけろ

とは言っても、前述のとおり、そりゃ行けるなら自社内開発の方が良いですよ。

だけど、社会人1年目の”素人にちょっと毛が生えたくらいのエンジニア”が「僕はどうしても自社内開発に行きたいんです!!」ってわがままを言っても、それは中々通らないんです。当然だけど。

やっぱりこの世界は実力主義なんで、実力があればどんな現場で働くかも、どんだけ単価をもらうかも全部自分で決めれるわけですよ。実力さえあればね。

仮に、もしあなたがスティーブ・ウォズニアックレベルの技術力があったとしたら、そりゃ誰もSES案件なんか紹介しませんから。

まあ、本当にSESが嫌な気持ちも分かるんだけど、どうしても「SESは嫌や!」ってわがままを通したいんであれば、さっさとスキルを身につけろという話なんですよね。

「SESはブラック化しやすい説」は辞めれば即解決。

まあそんな感じで、最初のスキルアップの為にSESを活用するのはアリだとは思うんだけど、中にはブラックな現場もあるっちゃあるんですよね。

そう、割とSESっていうのはブラック化しやすい就業形態ではあるんですよ。それは間違いない。

でも、仮に質の悪い現場に当たってしまって本当にブラック労働を強いられるようであれば、もう速攻で辞めたらいいんですよ。

そもそもブラック企業で働く義務なんてないじゃないですか。僕もブラック企業に当たってしまった時は3日で辞めましたからね。だから、「SESはブラックだ!けしからん!」って言うんであれば、速攻辞めちゃいましょうよと。ハズレくじを引いたのであれば早々に撤退すればいいだけ。

どうせ撤退したとしても、この業界は「売り手市場」だから猫の手でも借りたいような現場は山のようにあります。

それにみんなが辞めていけば、働き手がいなくなってブラック企業が潰れるから、SESという就業形態そのものも無くなるかもしれないですしね。

実は「ブラック」という働き方を目の敵にしている割に、そう言う働き方を作ってるのはエンジニア自身ですからね。マジですよ、これは。

まとめ:SESはスキルアップのため、と割きればよし

というわけで、1年や2年ほどでスキルアップしたいなら、SESでもまあいいんじゃないかと思うわけです。

でも、SESという働き方がめちゃくちゃいいというわけではなくて、自社内開発と比べると良くない現場が多いのは事実だし、ブラックな環境にも当たってしまったりもたまにあります。まあ、いい現場もほんとにあるんだけどね。

けど、そこに文句を言って目の敵にするぐらいであれば、先に自分のスキルを磨いて、どんな現場にも通用するようなエンジニアになるべき。そもそも十分なスキルがあればネチネチ言われる事もあんまりないしね。

その為の踏み台としてであれば、SESもそんな悪くはないんじゃないかなと。そして、もしもブラック企業に運悪く当たってしまったのであれば、速攻で辞めて現場を移すこと。うん、これも超大事だからね!

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