ネットワークビジネスで成功するのは「仕事ができるヤンキー」という罠

僕は過去にネットワークビジネスでプチ成功しておりまして、ありがたいことに完全放置している今でも毎月一定の収入が入り続けているのですが、ここまで来るのにやっぱりそれなりに苦労してきました。

というのも、当時からあのコミュニティ独特の暑苦しい感じが得意ではなかったんですよ。彼ら「かけがえのない仲間」とか好きですからね。クラスの隅っこで一人で弁当食べてた系の僕からすると、あのキラキラ具合はまぶしすぎるというかなんというか。

今日はそんなネットワークビジネスの社会構造やそこに従事する人の人間性について赤裸々に語ろうと思います。大抵のネットワークビジネスの内部事情暴露系の記事って、「友達に勧誘された話」程度に留まってますが、僕は勧誘されただけでなく結果まで出してますから、より情報の濃度が高いはずです。

こちらも参考までに。

ディストリビューターのヤンキー性

ネットワークビジネスに従事している人のことを一般的に「ディストリビューター」と言います。彼らに対して得体の知れない嫌悪感を感じる人は多いですが、アレって、僕は地元のヤンキー達に感じるものと似てると思ってます。

「仲間」という言葉が大好きで、群れに群れる。しかも、自分達を認めない外部の人間に対しては異常なほどに敵意を示し、排他的になる。まさにヤンキーそのもの。

これって端から見るとめちゃくちゃ気持ち悪いですよね。僕もやりながら思ってましたw

一方、そんな組織のリーダーはいわゆる「仕事ができるヤンキー」で、「他人の気持ちを汲み取る力に長けたヤンキー」です。「仲間」を大切にしつつも、外部の人間に対しても寛容です。彼らのカリスマが組織を組織たらしめており、まさに一匹のライオンが百匹の子羊を従えているような形。ネットワークビジネスが宗教だとか言われるのはこのためでしょう。

リーダー達は本当にいい奴らなんですが、僕みたいな人間はどうしても距離を置きがちです。昔、漫画「ピューッと吹く!ジャガー」の作者のうすた京介先生が、歌手のナオト・インティライミさんについて以下のような発言をしてらっしゃいました。

まさに、ネットワークビジネスのリーダー達に思うことはコレ!という感じです。ていうか、ナオト・インティライミさんってネットワークビジネスやらせたらすぐに成功しそうな芸能人No. 1です。まあ、もうやってるかもしんないですけど。

ネットワークビジネスは構造的にヤンキーが参加しやすい

ネットワークビジネスは小資本でスタートできるビジネスなので、お金を持っていないアンダークラスの若者でも簡単に参加できます。で、ヤンキーはアンダークラスに多いわけです。

いまや、マイルドヤンキーなんて言葉がありますが、まさにワンピースとかEXILEみたいな暑苦しい友情劇が大好物な層が大量に流入してくるんですよ。一般的にヤンキーは地元志向が強く、上昇志向が弱いとされるのですが、ネットワークビジネスに参入するタイプのヤンキーは意識が高いヤンキーです。既に何か自分の夢や目標を追っている人が多いですね。

一方、知名度のある会社に勤めているエリートサラリーマンはほとんどの場合、お金もあるし、勤めていれば安心と思ってるのでネットワークビジネスなんてやりません。でもたまにやる人がいて、そういう人が早く成功したりしてます。

実はこのビジネスのヤンキー化はネットワークビジネスに限らず、ブログやアフィリエイトなども含めスモールビジネス全般で起きています。20代の低収入化とともに、ヤンキーは既にマジョリティになってますから、彼らとのコミュニケーションは避けて通れません。もちろん彼らもいい奴らなんですが、スクールカースト最下位だった僕はどうしても最初は身構えてしまいます。

「仲間想いではない人」に市民権がない

ネットワークビジネスには色んなタイプの色んな職種の人間がいます。大企業の経営者や高学歴サラリーマンから、フリーターやニート、そしてオタクやAV女優などまでいます。ありとあらゆる成功のケースがそこに存在しているのですが、彼らに共通するものが一つだけあります。それは、成功者はみんな「仲間想いで仲間のために身を尽くせる」ということです。

なぜなら、ビジネスモデル上、自分のグループのメンバーが一定以上のタイトルを獲得することがコミッションの発生条件となっているので、この仕組みに自らの人間性をマッチさせられる柔軟な人か、元々そういう気質を持っているヤンキーのような人種が成功するわけです。

だけど、僕は「仲間」とかどうでもいいんですよね。「仲間と一緒に成功して海外で乾杯!」とかも全然興味がありませんでした。どうしても、ネットワークビジネス成功者のテンプレートに自分を寄せていくことができなかったのです。

別に仲間仲間しなくても各人が好きなようにやればいいじゃないですか。たまに近況を報告しあいながら飲むくらいの仲でいる方が気が楽でしょ。僕が自分のグループの大してやる気もないメンバーの成功を全力で手伝うとか嫌でしょうがなかったので、ただ淡々と自分の作業ばかりこなしていました。だけどそれだと、組織力が向上しないので、スピーディに成功できないとされているのが業界の実情です。

本当に僕が心の底からネットワークビジネスで大成功したいと思えていたら、そんな自分すら変えてしまえていたのかもしれませんが、残念ながら僕の熱意はそこまでは至っておらず、小規模な成功に収まることになりました。それは僕が未熟な頑固者だったからかもしれません。

しかし、ネットワークビジネスの世界で成功しようと思うと、「もっと仲間のことを考えろ」とか、「もっと仲間と多くの時間を過ごせ」と必ず言われるし、「仲間想いになれ」という同調圧力に押しつぶされそうになる人がいることは事実です。

さいごに:成功をテンプレート化しないこと

現状のネットワークビジネスでは悲しいことに、大成功するには「仕事のできるヤンキー」にならないと難しいです。凄まじいまでのリーダーシップと、仲間を想う心が必要とされるわけですが、僕には後者が特にしんどいですw

「こうしないと成功できない」というような、成功のテンプレートが固定化しているビジネスは、ネットワークビジネスに限らず衰退していくと思います。テンプレートに自分を寄せられる人ばかりではないですし、わざわざやりたくないことをしなくても今は稼ぐ方法が溢れていますからね。情報の感度が高い人は、ネットワークビジネスで少しでも嫌な思いをしたら、すぐに別の手段を見つけ離脱してしまうでしょう。

会社が副業禁止なんて言って、社員の生き方を縛るのはおかしいともうみんな気付いてるじゃないですか。会社のように安定的な報酬が供給される組織だと、辞めたいといいつつも甘んじてそこに居座り続ける人もいますが、在籍しているだけでは何のコミッションも発生しないような組織だと、リーダーがメンバーの自由をちょっとでも制限すれば一気に誰もついてこなくなります。

これからの組織の求心力は、「寛容性」です。メンバーを型にはめず、それぞれが独自のやり方で独自の成功を見つけていくことを認めていかなければなりません。リーダーは飽くまで、こういう成功の形もあるよというロールモデルを紹介するだけです。それを受け取って自分ごとにするかどうかは100%本人に任せること。

だから、「ヤンキーとか無理!」「仲間とかどうでもいい!」っていうような人にも居場所があり、成功していけるような環境が整ったら、ネットワークビジネスはもうちょっとマシになると思うんですよね。これはコミュニティの運営において全般的に言えることかもしれませんが。

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