フリーランスエンジニアをやりながら、ブログで毎月50万円以上の収益が上がるようになり、好きなことをやりながら食えてる今が最高に幸せだなと感じてます。りゅうけんです。
さて、「好きなことで、生きていく」というフレーズが持て囃されるようになって久しいですが、「本当にそんな生き方できるわけないだろ。」と思ってる人が大半じゃないでしょうか。
実際、みんながみんな好きなことだけやって生きていけるほど、時代はまだ僕達に優しくありません。ほとんどの人がまだ、やりたくもない仕事を生活のためにやらざるを得ない状況にいるわけです。
ところが、その一方で、実際に好きなことだけやって生きている人間もいるという事実があります。彼らはどのようにして、そのように「ワガママに生きる権利」を手に入れたのでしょうか。
実は、好きなことで生きていくためには、Youtuberやるにしろ、ブロガーやるにしろ、その他スモールビジネス全般についても、基本的な「やり方」というものがあります。好きなことで生きている人は、知ってか知らずかこれらをしっかり押さえてきてるんですよね。
今回は、その「やり方」についてまとめてみました。もちろん、実体験ベースで。
目次
その1:ストーリーで売る
好きなことで生きていくには、「好きなこと」を発信していく必要があります。ところが、ただ好きなことを発信するだけでは食っていけません。「好きなこと」は強みにはなりますが、同じ強みを持っている人はいくらでもいるからです。
「好きこそものの上手なれ」という言葉があります。それは確かに真理の一つですが、その言葉に煽られて、好きなことをとことん突き詰めて唯一無二の実力者になろうとしたり、させようとしたりする人がいます。しかし、実はその選択は超非効率なんですよね。
なぜなら、どれだけ好きなことでも、99.9999…%、ナンバーワンにはなれないからです。僕がどれだけサッカーが好きでも、絶対メッシには勝てません。つまり、上には上がいる以上、僕らの強みはどこまでいっても「中途半端」ということです。突き詰めようとするだけ時間の無駄。天才には勝てないから。
大事なのは、「中途半端」なその強みを、「ストーリー」でカバーして表現していくことなんですよ。
例えば、「人気ゲーム実況主」って、そこそこゲームはうまいけど、実力はせいぜい素人に毛が生えた程度です。ではなぜ人気なのかというと、彼らのキャラクターや、周囲との人間関係といったバックグラウンドが付加価値となっているからです。
僕が好きなYoutuberである桐崎栄二くんは、自分の「家族」をコンテンツ化することで、心温まるホームコメディを演出することに成功しています。本人は別にそこまで面白くはないですよ。だけど、動画は面白いんです。
重要なのは、「好きなこと」を突き詰めることではなく、「好きなことの見せ方」を突き詰めることにあります。個人のスキルではなく、ストーリー、つまり生き方で魅せていくこと。
その2:「組み合わせ」でストーリーをつくる
そして、効果的なストーリーとは自ら作れるんです。コツは「組み合わせる」こと。
キャラクターに共感性の高いストーリーを持たせる場合、鉄板なのは、「そこそこの強み」に、「強烈な弱み」を掛け合わせることです。そうすれば、「そこそこの強み」が際立ちます。
例えば、「そこそこオシャレな男子」なら、同時に「めちゃくちゃ低身長」であることをアピールすると応援されやすくなったりします。明確なハンデはドラマ性を付与し、強みをアシストしてくれるんです。「背が低いのにかっこいい。」とかって一種の萌え要素でもありますしね。
人間関係でストーリーをつくっていく場合、弱みを握っている人物を登場させると良いですね。僕の場合は「嫁」です。こんだけ偉そうに吠えてるくせに、嫁には決して逆らえないのです。ほら、人間味出るでしょ。まあ、逆らえないのは事実ですけど。
自分の中のスゴい部分だけを切り取って発信しても、「尊敬」は獲得できても、「共感」は獲得できません。そして、「共感」が取れないとソーシャルでは支持されません。人は他人の弱い部分に同情し、仲間意識を持つんです。つまり、弱みを効果的に表現することは、発信力に直結します。
歌が上手いから歌手として成功するわけではないということは、もうみんなAKBを見てわかってますよね。同様に、絵がうまいから画家として成功するわけでもなければ、面白いから芸人として成功するわけでもないし、文章がうまいからブロガーとして成功するわけでもないということです。
成否を決めるのはいつだって、自分の「ストーリー」です。そして、そのストーリーを作り出す作業が「プロモーション」の一環になってくるんですよね。
好きなことで生きていくにはこのことを理解しておく必要があります。
その3:出費を死ぬほど削る
冒頭でも述べた通り、みんながみんな好きなことだけやって生きていけるほど、時代はまだ僕達に優しくありません。
「好きなこと」がお金になりはじめるのには、結構なタイムラグがあります。Youtuberでもブロガーでも、初日から収益が出るなんてことはまずあり得ません。僕はブログで比較的早く収益化に成功していますが、それでも5万円を稼ぐのに半年はかかってます。もちろん、死ぬほどやってですよ。
さらに、「好きなこと」をやり続けるのにもお金はかかるんです。それでいて、最初は収入も今まで通りの大きさの中でやりくりしていかなければならない。となると、出ていくお金を削りまくるしかありません。
まずは固定費を削ることです。一番は家賃。
僕は今でこそ都心の新築マンションに住んでますが、昔は嫁と二人で築40年弱のワンルーム(ユニットバス)で毎日ゴキブリと戦いながら暮らしていました。ご飯は自炊、携帯は格安SIM、移動は夜行バスです。
劣悪な生活環境でしたが、僕も嫁も、好きなことで生きていくためには必要な犠牲だと思ってたんですよね。まあ、本当は地方移住でもすれば良かったんですが、当時は地理的制約のあるビジネスをやっていたので仕方ありませんでした。
で、その次に交際費も削ります。交際費は削りすぎると、発信力が落ちるので、ネタにならない人間関係を削るイメージです。会社の同期とか、地元の友達とか。
思い返すとよくやってたなと思いますが、今現在好きなことで生きていくためには、初期段階で出費を削ることはほとんどの場合避けて通れないんですよね。
あと、お気づきの方もいると思いますが、僕のこの貧乏談も僕のストーリーを構成する一つになってます。
その4:「好きなこと」に依存するのをやめる
好きなことで月に20万円くらい稼げるようになってくると、サラリーマンを辞めて、好きなこと一本になろうとする人が続出するんですが、ちょっと早いなーと思います。
どんなことがあろうと、確実に20万円入る仕組みを持ってるならいいですよ。ベーシックインカムみたいな。だけど、多くの場合、まだそのような確固たる収入源にはなってないはずです。
なぜここまで安定性に拘るかというと、不安定な収入源は精神衛生上良くないんですよ。毎日が緊張の連続になってしまいますからね。収入源を一本に依存すると、収益が昨日と比べて低かっただけで自己嫌悪に陥るし、何か行動してないと不安になったりもします。そのせいで、軽く鬱っぽい症状が出る人もいます。
確かに、「好きなこと」一本に絞って、それで成功しないといけないように自分を追い込むのも一つの正解ではあるんですが、生半可なメンタルじゃ耐えられませんからね。追い込んでみたのはいいけど、何にも覚醒せず、全く稼げず、病気になって実家に帰る人なんて沢山います。
そうなってしまうくらいなら、辛い仕事でもお金のためにとりあえずやっておいた方がマシです本当に。お金がなくなると人間性崩壊しますよ。
それでもサラリーマンを辞めたいのであれば、好きなことを分散して、それぞれで稼げるようにしていきましょう。僕はブログがBANされたとしてもフリーランスエンジニアとして食っていけるし、フリーランスエンジニアとして干されてもブログで食っていけます。だから、仕事が楽しいんですよ。わかるかな。精神的余裕が楽しさをつくるということ。
好きなことで生きていくだけでなく、「好きなこと」を好きでい続けるためには、複数の「好きなこと」で稼げるようになるといいですよ。
その5:継続する
そして何より継続が大事です。まあ、試行錯誤しながら淡々と同じペースでやっていけばいずれ成功します。
と、そんなことを言うと、「成功したからそんなこと言えるんだ」とか、「強者の論理だ」と揶揄してくる変な人がいるんですが、彼ら思っきり勘違いしています。(そもそも僕は成功者でも、本物の強者でもないんだけどね。)
彼らは、「成功」を当たるか外れるかというギャンブルみたいに捉えているんですよ。成功者のことも、ただのラッキーマンだと思ってる。才能に恵まれた人、人脈に恵まれた人だから成功できたのだと言わんばかりに。それ、全然違う。
「成功」とは積み上げていくものなんです。0か100かの世界ではありません。「継続が大事だ」は、「当たりが出るまでやれ」ではなく、「成功するまで積み上げろ」ということです。これがわかってない人はムラがありすぎて、いつまでたっても固い収入源が作れないんですよ。
才能やカリスマは、もちろんあった方が成功は早いでしょう。だけど、成功に必ずしも必要なものではありません。特に、ブログで稼ぐには、ただ「資料作成が上手い人」であれば十分ですからね。SEOで検索上位を取るのはほぼ作業ゲーっていう。で、その作業を繰り返せばいつの間にか大きな資産になるから。
だからこそ、継続が大事なんです。継続するから慣れるし、継続するから稼げるということ。全てのベースにあるのは継続です。
あと、大事なのはペース配分です。燃えなくていいんです。よく、やる気があるうちに沢山作業をこなせという人もいますが、それをすると、やる気があった頃の自分が常に基準となるのでしんどいんですよ。「あの頃の俺はもっとやれたのになあ。」とか思ってしまうから。
僕はブログで本格的に稼ごうと思い始めてから、ずっと3日に1記事くらいのゆるいペースで更新しています。熱し過ぎず、冷め過ぎず、保温モードで淡々とやっていきましょう。
さいごに:好きなことにビジョンは必要か
「ビジョンを持つことが大事だ!」としつこく言ってくる、ビジョン厨みたいなおっさんは未だにいますが、好きなことで稼げるようになった今、お金を稼ぐために「ビジョン」は必ずしも必要ではなくなりました。
テトリスやるなら高得点とれた方がいいわけです。ただ点を取ること自体が楽しいから。高得点を取るためのビジョンなんかなくてもひたすら夢中になれる。夢中になれるから、どんどん得点が伸びていく。
「好きなことで稼ぐ」はそれに似ています。
ビジョンやらやりがいで取り繕う必要のない、「ただ楽しいからやる」という、根源的なモチベーションが最も力強いということを皆さんもわかってるはずです。
もちろんビジョンもあればなおよいですよ。だけど僕は、「好き」はビジョンに勝ると思っています。
どうせ、スモールビジネスなんだから失敗しても大して痛くはありません。成功するかどうかは別にして、「好き」をベースに生きてみることにチャレンジするのも悪くないですよ。