会社員にしかできないこともある論者はミスチルの「彩り」とか聞いてそう

サラリーマンってちょっと現実を突きつけられるとすぐに真っ赤になって「会社員にしかできないこともあるもん!」とか言い出すじゃないですか。アレって何なんですかね。必死か。

おそらく、「会社員にしかできないこともある。」とか思わないとやってられないんでしょうね。現実が残酷すぎるから。なので、今日は彼らにもっと自分の置かれている状況の悲惨さを知ってもらおうと思います。

ちなみに、ミスチルの「彩り」という楽曲をご存知でしょうか。まさにそんな彼らの心に癒しを与えるかのような名曲です。

僕のした単純作業が この世界を回り回って
まだ出会ったこともない人の笑い声を作ってゆく
そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に すくないけど 赤 黄色 緑

「彩り」 作詞:桜井和寿

満員電車とかで聞いてそう。

「多くの人に影響を与える仕事」って何それえらいの?

変にプライドの高いサラリーマンって、俺は大きなことを成し遂げるために会社の力を借りているに過ぎないのだ論好きですよね。

で、僕みたいな個人事業者をdisってくるわけですよ。「たかだか小さな自営業にはそんな大きなお金を動かすことはできないのだ!」「社会を作っているのは俺達なのだ!」みたいな。

彼らは100人より100万人に影響を与える可能性のある仕事の方が問答無用で優れているという認識なんですよね。いわゆる「大きな仕事」にこそ価値があると。そうやって、いつも影響の「質」の議論についてはすっ飛ばします。

つまり、フリーのパーソナルトレーナーが1人の女性のダイエットを成功させ、劇的に人生を変えさせることよりも、企業のマーケターが中身が飛び出してきにくいヨーグルトのふたを作って、1億3000万人が僅かに利便性を感じることに価値を置くわけです。彼らは量的な功利主義者であると言えます。

だけど、あれ?おかしいぞ。むしろ、いつもそういうの否定しているのは彼らでしょ。彼ら、普段は「質」の議論が大好物だし。

「お金なんて家族が養えるだけで充分だ。」「金持ちにならなくても幸せだ。」とか、やせ我慢しながらいつも言ってるじゃないですか、「量より質だ。」って。彼らの口から「大きな仕事に価値がある。」なんて言葉が出てくるのは不自然に感じるんだけど、それって僕だけ?

会社員にしかできないことはあなたじゃなくてもできること。

大企業の力を借りて会社員がその仕事をやる理由って実際のところ何なんでしょうね。それって、本人にしかできないことじゃないでしょ。

基本的に企業組織は属人性を排除します。マニュアルを敷き詰め、誰かが抜けても誰かを補充して即、業務が回るような運営体制をとるわけです。それは裏を返せば、組織にいる以上、遅かれ早かれ会社員の価値は陳腐化するということです。あなたの代わりを企業は常に探そうとしているわけですから。

僕からすると、そのような価値の均質化、陳腐化が運命付けられた環境で人生かけて努力するなんて相当頭のネジが外れているとしか思えません。確かにサラリーマンの仕事は社会を作っているかもしれませんが、特定のサラリーマンがそれをやる必然性はどこにもないのです。

僕ならサラリーマンがやってるような仕事なら数ヶ月で引き継げますよ。仮に資格が必要な仕事であっても勉強すりゃそんなもの受かります。だけど、彼らが僕になりきってこのブログを運営するなんて一生無理でしょ。僕と同じ価値観をもって、同じ文章力をもって、同じマーケティング感覚をもって、ビジネスを展開させていくことはできないはずです。何故なら僕と彼らは違う人間だから。

それは、僕が能力的に彼らより優れているとかそういう話ではなく、僕が一般的なサラリーマンと違って、自分にしか生み出せない価値を商売にしているからということです。むしろ、そうしないとこれからの時代生き残っていけないんだから。

念押ししておきますが、自営業という肩書きが偉いと言ってるわけでもないですよ。自営業者でもフリーライターみたいにいくらでも代わりの効くような仕事で消耗してる人もいるし、会社員であっても副業でYoutuberやって個人の価値を高めている人もいます。

重要なのは、「ただの会社員であることの不可能性」を理解した上でどのような行動をとるかなんですよ。わかるかな。

個人が企業よりも影響力を持てる時代だぞ。

というか、「企業だからこそ大きな仕事ができる」というのは勘違いなんですよね。いま実際、企業よりもはるかに影響力を持つ個人はいくらでもいます。

僕はインフラエンジニアとして某企業のオウンドメディアの運用に関わった事があるのですが、そのサイトでせいぜい月間50万PV程度でした。大量に人員を投入して、数ヶ月かけてローンチしたものがですよ。そしてもちろん赤字。

50万PVくらいならあのブロガーもこのブロガーも個人で平気で稼いでるわけですよ。彼らの発信は、並の企業の活動よりもはるかに多くの人に影響を与えているでしょうね。あえて「質」の議論はここではしませんが。

既にサラリーマン唯一の生き甲斐である、「多くの人に影響を与えること」ですら、サラリーマン固有のものではなくなっているということに気づいてますか。もはやブロガーやYoutuberなどのように、個人の価値を追求しエンターテイメントに昇華できなかった人の成れの果てが会社員ですよ。

さらに僕達には、「AIによる仕事の自動化」という未来が待っています。何者にも成れなかった会社員に追い討ちをかけるように機械があなたの仕事を代替しはじめます。もう、詰みだよね。

さて、いよいよ何のために社畜やってるのかわからなくなってきたんじゃないでしょうか。会社の力を借りて何かやってる場合じゃないですよ、自分自身が他人に誇れる価値を探していかないと。

さいごに:不可能性を理解して可能性を見つける

今 社会とか世界のどこかで起きる大きな出来事を
取り上げて議論して
少し自分が高尚な人種になれた気がして
世が明けて また小さな庶民

「彩り」 作詞:桜井和寿

ミスチルのこの曲の歌詞は、自分自身が可能性を断たれたただの一人の労働者であることを受け入れた上で、現実に価値を見つけていこうよという主旨であると理解しています。ただし、それは非生産的なアプローチです。

僕はそのような生き方を否定もしませんし、それを好んでやってる人を救ってやりたいとか気づかせてやりたいなどとは1ミリも思ってません。

ただ僕は、会社員といえど、今の自分の不可能性を払拭するくらい、自分のビジネスを通して新たな可能性を見つけていくことの方が生産的な生き方だなと思います。

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